サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionこのクサビのパスからセレッソはどう崩したか? ミゲル・アンヘ…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
このクサビのパスからセレッソはどう崩したか?
ミゲル・アンヘル・ロティーナ体制2年目のセレッソ大阪が好調だ。
第14節終了時点で2位。首位を独走する川崎フロンターレとは、まだ勝ち点差が開いているものの、ジリジリと詰め寄っている。
昨季のC大阪は、ロティーナ監督に叩き込まれた堅い守備戦術をベースに、着実に勝ち点を積み重ねて5位でリーグを終えた。今季はさらに質を高め、タイトなスケジュールのなかで選手が入れ替わっても、高いクオリティを保っている。
一方、攻撃は爆発的な得点力はないものの、今季はここまで公式戦18試合で無得点は4試合のみ。ポジショニングを何より重視する守備同様、攻撃でもポジショニングで相手より優位に立ってチャンスを創出し、少ない決定機をものにして勝ち点を獲得してきた。
第13節横浜FC戦では、まさにそうしたシーンが生まれた。

中盤から前線へ縦パスを入れたセレッソ大阪。ここからどんな崩しを見せたか
前半14分、中盤で奥埜博亮が前を向くと、前線の動きを見て鋭い縦パスを入れた。ここからC大阪はどう崩しただろうか?
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Answer
高木がヒールで落とし、走り込んだ清武がDFをかわしてシュート
この流れるような動きの連鎖によるコンビネーションは、ブルーノ・メンデスの動き出しから始まった。まずは奥埜が松田陸とのパス交換で相手を動かし、前線の様子を窺っていた。

縦パスを受けた高木が自分がいたスペースに落とし、そこに走り込んだ清武が受けてゴールを決めた
松田からの2度目のリターンのタイミングで、ブルーノ・メンデスが中央から右のハーフスペースに動き出した。次の瞬間、ブルーノ・メンデスが空けたスペースに高木俊幸が動くと、奥埜から鋭い縦パスが入った。
そしてパスが出た瞬間に動き出したのが清武弘嗣だ。
高木が空けたスペースに清武が入ると、高木はワンタッチでそのスペースへボールを落とした。DFの志知孝明が急いで絞るが、それを視界の隅で捉えていた清武は落とされたボールをヒールで左へ流し、志知の逆を取った。
それでも粘る志知をシュートフェイントで転がした清武は、左足でフィニッシュ。
ブルーノ・メンデスと高木のスペースを空ける動き、奥埜の縦パス、そして清武の3人目の動き。前線のコンビネーションの質の高さを示し、最後は清武がクオリティの高さを見せつけたスーパーゴールだった。