秋季キャンプも終わりを告げ、プロ野球は本格的なストーブリーグに突入する。2017年シーズンへ向け、各球団が戦力補強に動いているが、来季球界を沸かせるのは誰か。その1つが大記録達成の期待が掛かった選手たちだ。■今季は広島・新井が4月に達成、来…

秋季キャンプも終わりを告げ、プロ野球は本格的なストーブリーグに突入する。2017年シーズンへ向け、各球団が戦力補強に動いているが、来季球界を沸かせるのは誰か。その1つが大記録達成の期待が掛かった選手たちだ。

■今季は広島・新井が4月に達成、来季は巨人・阿部ら5選手に可能性あり

 秋季キャンプも終わりを告げ、プロ野球は本格的なストーブリーグに突入する。2017年シーズンへ向け、各球団が戦力補強に動いているが、来季球界を沸かせるのは誰か。その1つが大記録達成の期待が掛かった選手たちだ。

 2016年シーズンは、野手では広島・新井貴浩内野手が4月26日のヤクルト戦(神宮)で史上47人目となる通算2000本安打を達成。今季終了までに2107安打を放ち、プロ野球歴代29位に付けている。

 実は、来季2000本安打達成の期待が掛かる選手は多数いる。まずは巨人・阿倍慎之助内野手だ。ここまで通算1917安打で、あと83本。首位打者、打点王に輝いた12年以降、打撃成績を落としているとはいえ、今季は91試合出場で打率.310、104安打。打撃技術は健在で、大きな故障さえなければ、来季中の達成は間違いなさそうだ。

 ソフトバンク・内川聖一内野手も当確ランプだ。ここまで通算1896安打で、あと104安打。横浜(現DeNA)時代の08年から7年連続で打率3割台に乗せた後、昨季は.284と届かなかったが、今季は打率.304をマークして2年ぶりに大台到達。11月の侍ジャパン強化試合の日本代表に選ばれるなど、まだまだ脂が乗っている。巨人・阿部とは21安打差あるが、どちらが先に大記録達成を果たしてもおかしくない状況だ。

■中日・荒木、ロッテ・福浦の達成のカギは正位置争いか?

 今季終了時点で2000本安打に最も近いのが、中日・荒木雅博内野手だ。ここまで通算1961安打で、あと39本。来季2000本安打は間違いなさそうだが、15年は97試合出場で53安打、16年は93試合出場で71安打と、全盛期のように安打数を伸ばせていない。ロッテの福浦和也内野手は通算1932安打で、あと68本。15年は73試合出場で47安打、16年は36試合出場で20安打と伸び悩んでいる。

 荒木は来年9月13日で40歳、福浦は今年12月14日で41歳となる。両ベテランともレギュラー争いを制すれば、大記録達成は一気に近づいてくる。

 今季全143試合に出場したものの、打率.236と極度の打撃不振に苦しんだ阪神・鳥谷敬内野手は通算1872安打。大記録まで128安打と迫っている。3年ぶりの打率3割復帰となれば、2000本安打への道は視界良好だ。

 日本球界では、来季この5選手の2000本安打達成に期待が掛かる。あっさりと記録達成するのか、それとも産みの苦しみを味わうのか。どのようなドラマが待っているのか注目だ。

 【現役選手の通算安打数】※NPB通算
29位 新井貴浩 2107安打(1999-2016)
34位 松井稼頭央 2068安打(1995-2016)
51位 荒木雅博 1961安打(1997-2016)
52位 福浦和也 1932安打(1997-2016)
54位 阿部慎之助 1917安打(2001-2016)
57位 内川聖一 1896安打(2001-2016)
60位 鳥谷敬 1872安打(2004-2016)
73位 村田修一 1765安打(2003-2016)