新型コロナウイルスへの対策を行いながら、現在開催されている「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)。大会6日目の試合当日に、女子ダブルスに第1シードで出…

新型コロナウイルスへの対策を行いながら、現在開催されている「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)。大会6日目の試合当日に、女子ダブルスに第1シードで出場していたクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)/ティメア・バボス(ハンガリー)が、試合前棄権を余儀なくされる悲劇が起きた。【トーナメント表】大坂なおみ出場!全米OPシングルス

今大会の開幕前日には、ブノワ・ペール(フランス)が陽性となり棄権となる事態があった。ペールには複数の濃厚接触者がおり、その一人がムラデノビッチだった。

ただこれまでその濃厚接触者たちは、他の選手以上に厳しい制限の元、大会5日目までプレー。

しかし米スポーツ専門局のESPNによると、選手が滞在するホテルがあるナッソー群の保健当局が待ったをかけた。濃厚接触者への新しい規則が発表され、結果としてホテルから大会会場への移動が禁止に。ムラデノビッチのペアは1回戦を突破していたものの、2回戦を棄権せざるを得なくなった。

ムラデノビッチ/バボスのペアは今年の「全豪オープン」を含め、グランドスラムの女子ダブルスで3度優勝。今回も第1シードでの出場と、優勝候補筆頭だっただけに、辛い結果に。

ムラデノビッチは、ダブルスだけでなくシングルスにも出場。大会3日目の2回戦では6-1、5-1と勝利目前まで相手を追いつめ、4本のマッチポイントがありながら、6-1、6(2)-7、0-6の大逆転負けを喫していた。

これについて彼女はTwitterでは「キャリアで最も辛い敗北」と綴っていたが、さらなる悪夢が待っていたことになり、彼女にとっては散々な大会となってしまった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのムラデノビッチ

(Photo by Jason Heidrich/Icon Sportswire via Getty Images)