現地4日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)、女子シングルス3回戦。第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が2時間32分の激闘の末、世界137位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3、6(…

現地4日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)、女子シングルス3回戦。第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が2時間32分の激闘の末、世界137位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3、6(4)-7、6-2で撃破し、3年連続でベスト16へ進出。4回戦の相手は、第14シードのアネット・コンタベイト(エストニア)に決まった。【トーナメント表】全米OP女子シングルス【実際の動画】第2セットを落とした際、ラケットを投げつける大坂なおみ

大坂は第1セットで2つのブレークに成功し、流れを引き寄せたかに見えたが、第2セットでは相手のミスを恐れぬ攻撃的なプレーに押され、タイブレークの末に落とす。上手く決めきることができず、イライラがつのった表情を見せ、ラケットを思わず投げてしまう姿も見られた。

しかし第3セットの中盤で、5本のピンチをしのぎきると、これで心が折れて集中力の切れたコスチュクに経験の差を見せつけ、勝利を手にした。

試合後のインタビューで大坂は「ショットがなかなか決まらず、受け身になって考えすぎていました。第3セットは考えずに攻めました」と振り返った。そしてピンチを乗り切ったことについては「経験でしょうね。もっとタフな瞬間を戦ってきたから」とも語っていた。

4回戦で対戦するコンタベイトは、第24シードのマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-3、6-2で破っての勝ち上がり。現在世界21位で、キャリアハイは昨年の4月に記録した14位という実力者。今年の「全豪オープン」では準々決勝まで勝ち進んでいる。

しかし大坂はコンタベイトと過去に下部大会含め4度対戦し、4勝0敗。また前哨戦の「ウェスタン&サザン・オープン」準々決勝でも対戦し、4-6、6-2、7-5と逆転勝ちを収めている。

タフなフルセットの試合を戦い抜いた大坂が、再び女王の座に向けて歩みを進めることができるのか。注目の試合は現地6日に行われる予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での大坂なおみ

(Photo by Al Bello/Getty Images)