マレー「ここに来る前よりもポジティブになった」。2回戦完敗も今後へ好感触か

「全米オープン」（アメリカ・ニューヨーク／8月31日～9月13日／ハードコート）男子シングルス2回戦で敗退となった、元世界1位のアンディ・マレー（イギリス）。試合後の記者会見で、前哨戦からの戦いや身体の状態を振り返った。【トーナメント表】全米OP男子シングルス

今大会1回戦では、西岡良仁（日本／ミキハウス）との4時間39分に及ぶ激闘を演じたマレー。1日空けての2回戦で、第15シードで現在20歳のフェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）に2-6、3-6、4-6のストレートで敗れた。

マレーは、オジェ アリアシムについて「予想通りのプレーをしていたよ」「ここでもかなり速かった」「ファーストサーブでフリーポイントをたくさん取られてしまったよ」と評した。

前哨戦「ATP1000 ウェスタン＆サザンオープン」でアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）に勝利した試合や西岡との今大会1回戦など、約2週間にわたる戦いにより手術した股関節への影響も気になるところ。マレーは「身体的には、最初の試合はかなり良かったと思うよ。でも、大会を重ねるごとに、試合をするごとに、体の強靭さが増してくるんだ。今時点では、まだそこまではいっていない」と話した。

「この2週間は、ズベレフと長い試合をしたりして、その次の日は良い試合ができなかったんだ。実際、身体の調子は悪くなかったんだけど、また同じことが起きてしまった」「今日は期待していたレベルではなかった」

その上で「だから、これからの数ヶ月間で鍛え上げなければならないし、元気なままでいられれば、来年の初めにはフィジカル面での厳しい状態にもより耐えられるようになるだろうね」と、先を見据えている。

「今夜の試合を終えても、グランドスラムで何ができるかについては、ここに来る前よりもポジティブになったと言えるだろう」「ここに来てプレーしてみて、何度かタフな試合をしたし、右の股関節の調子も良かったんだ。それが本当に、とてもポジティブなことだよ」

一方、記者から今後の予定を聞かれると「今のところ"全仏オープン"に出場する予定ではあった。2017年以来、クレーコートで試合をしていないんだ。これは、とても長い時間だね」と答えた。

「クレーで試合に出る前に、自分を鍛え上げる時間が必要だと思っている。だから、今のところは"全仏オープン"だけを予定しているが、それも変わるかもしれない。でも、ローマでプレーすることはないだろうね」

（テニスデイリー編集部）

※写真は「全米オープン」でのマレー

(Photo by Al Bello/Getty Images)