テニスの世界ランキング7位、23歳のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)はとても家族仲が良く、家族を離れて一人でニューヨークにいるのは妙な気分だと語った。Tennis World USAが報じて…

テニスの世界ランキング7位、23歳のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)はとても家族仲が良く、家族を離れて一人でニューヨークにいるのは妙な気分だと語った。Tennis World USAが報じている。【動画】ボレーも冴えわたった! ズべレフ vs アンダーソン/全米OP男子男子1回戦

USTA(全米テニス協会)は苦労の末に「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)の開催にこぎつけたが、選手や関係者の誰もが感染対策の厳しい規則に従わなければならない。一人の選手が連れて来ることのできる関係者は、3人だけだ。

ズベレフは、スタッフの誰も無理矢理来させることはしたくなかったと言う。「僕はいつも家族と一緒にツアーを回っている。父と、母と、兄と。でも今回は誰もいない、それはちょっと妙な感じだよ。今回一緒に来たのはフィジカルトレーナーとフィジオ(理学療法士)だけだ」

「コーチや他のスタッフはここへ来たがらなかった。安全だと思えなかったようだ。彼らの意向を尊重して、無理強いはしなかった」

やはりプロテニス選手である兄のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)は、弟が大会で良い結果を出すことを期待しているが、何より大事なのは彼が元気で帰って来ることだという。

「両親も僕も、試合の結果よりも弟が元気で帰って来ること、大会が終わったらすぐにチームの皆が元気で帰って来て欲しいと思っている。本当にそれだけを望んでいるんだ」

ズベレフは先頃、少し家族から離れて何もかも自分でやってみた。そのことで成長したという。「テニスがすべてじゃないって学んだよ。人生にはもっと大切なことがある。大切な人たち、愛する人たちを大事にすることさ」

「ヨーロッパ(のエキシビション大会)に一人で行った。1ヶ月半か2ヶ月ぐらい、両親も兄も、誰とも一緒じゃなかった。それで前より小さなことに感謝できるようになったと思う。前より何でも自分でやって」

「ある意味成長したと思う。トレーニングも、日常の細々したこと、食料を買ったりとか、全部自分一人でやらないといけなかった。そんな風にしたことはこれまでなかったからね」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのズべレフ

(Photo by Al Bello/Getty Images)