UEFAネイションズリーグ・リーグA・グループ4のドイツ代表vsスペイン代表が3日に行われ、1-1の引き分けに終わった。…

UEFAネイションズリーグ・リーグA・グループ4のドイツ代表vsスペイン代表が3日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

前回大会をリーグA・グループ1の最下位で終わるも新フォーマットの採用でリーグB降格を免除されたドイツは、ネイションズリーグ初勝利に向けてクロースやギュンドアン、ドラクスラー、GKトラップらをスタメンで起用。[3-5-2]の布陣を採用し2トップにヴェルナーとサネを据え、3バックにはジャン、ジューレ、リュディガーを並べた。

一方、前回大会をリーグA・グループ4の2位で終えたスペインは、5カ月ぶりの再任となったルイス・エンリケは、再任初戦に向けてチアゴやブスケッツ、セルヒオ・ラモス、GKデ・ヘアらをスタメンで起用。[4-3-3]の布陣で3トップには右からヘスス・ナバス、ロドリゴ、フェラン・トーレスを起用した。

強豪同士らしく一進一退の立ち上がりとなる中、ファーストシュートはドイツに生まれる。ボックス左手前でパスを受けたクロースのクロスをボックス右から走り込んだケーラーがダイビングヘッドで合わせたが、これはGKデ・ヘアのセーブ。

さらにドイツは、14分にサネのスルーパスでゴールエリア付近まで駆け上がったドラクスラーがすべり込みながらのシュート。18分にはボックス右のケーラーが頭で落としたボールをボックス右手前で拾ったサネが左足で狙ったが、共にシュートはGKデ・ヘアの好セーブに防がれた。

対するスペインは23分、バイタルエリア左で獲得したFKからファビアン・ルイスがクロスを供給。ファーサイドのパウ・トーレスが折り返したボールをブスケッツがダイレクトシュートで合わせたが、これはGKトラップが正面でセーブ。

一進一退の展開が続く中、スペインは45分に相手のバックパスを奪ったロドリゴがボックス左まで持ち上がりシュートを放ったが、これもGKトラップのブロックに阻まれ、前半はゴールレスで終了した。

迎えた後半、スペインはヘスス・ナバスに代えてアンス・ファティを投入。しかし、先にスコアを動かしたのはドイツだった。51分、ギュンドアンのロングフィードを左サイドで受けたゴセンズがボックス左から侵入し折り返し供給。これを中央で受けたヴェルナーがシュートフェイントでマークを剥がしてからゴール左隅にシュートを突き刺した。

先制したドイツは、61分にもカウンターを仕掛けたサネのラストパスからヴェルナーが決定機を迎えたがシュートは左サイドネット。さら78分には、右サイド高い位置で獲得したFKからジューレがヘディングシュートを合わせたが、これはGKデ・ヘアが左手一本で弾き出した。

このまま試合終了かと思われたが、後半アディショナルタイムにスペインに歓喜の瞬間が訪れる。96分、中盤から相手ボックスへ放り込んだ流れ弾をボックス右深くで拾ったフェラン・トーレスのクロスをロドリゴが頭で合わせると、ゴール前のガヤが流し込み、土壇場でスペインが同点に追いつく。

直後にタイムアップを迎え、スペインが執念のドローに持ち込んでいる。一方、あと一歩で逃げ切れなかったドイツはネーションズリーグ未勝利が続いている。