昨年、15歳にして「ウィンブルドン」でベスト16へ進出し、その後も急成長を見せているココ・ガウフ(アメリカ)。そのガウフに続く存在となる可能性を持った選手が、今年の「全米オープン」で現れた。【…

昨年、15歳にして「ウィンブルドン」でベスト16へ進出し、その後も急成長を見せているココ・ガウフ(アメリカ)。そのガウフに続く存在となる可能性を持った選手が、今年の「全米オープン」で現れた。【トーナメント表】全米OP女子シングルス

それはガウフと同じく2004年生まれ、現在16歳のカトリーナ・スコット(アメリカ)。彼女は現在世界637位、これまでWTAツアー本選の経験すらなかったが、「全米オープン」にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場。1回戦で世界131位のナタリア・ビクトリアンセワ(ロシア)を7-6(3)、6-2で破り、この大舞台で初のツアー勝利を飾った。

米テニスメディアのBaselineによると、彼女にとって「全米オープン」出場はサプライズだったという。

「多くの人が辞退しなければならなかったし、大会の1週間前だったから、ワイルドカードを手にした時はとても興奮したわ。次の日には飛行機に乗っていたの」

本人にとってワイルドカードを得たことは驚きだったが、彼女は昨年のグランドスラムのジュニアの部で「全米オープン」ではベスト8、「ウィンブルドン」ではベスト16に入っていた将来有望な選手。

とはいえ、初めてプロの試合に出場したのは2018年の9月。WTAツアー本選出場はなく、下部大会が中心でこれまでに12勝8敗だった。その彼女がいきなり「全米オープン」で初戦を突破したのだ。

同い年のガウフも台頭する直前の、2019年年始は685位だった。スコットも「全米オープン」の結果、そして今後次第では、来年中にトップ100に割り込んでくる存在になるかもしれない。

そのスコットは、現地3日に19歳で第22シードのアマンダ・アニシモア(アメリカ)と、大会で2番目に大きいルイ・アームストロング・スタジアムで2回戦を戦う予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真はカトリーナ・スコット(2019年9月撮影)

(Photo by Lev Radin/Pacific Press/LightRocket via Getty Images)