たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回は、バルセロナのドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがチャンピオンズリーグ(CL)で見せたセーブだ。

ボルシアMGで育ったテア・シュテーゲンは、2014年夏にバルセロナに加入。2016年より守護神となり、ここまで公式戦236試合に出場している。

抜群の反射神経を活かしたセービングでチームを支えるテア・シュテーゲンだが、2019年10月23日に行われた、CLグループステージ、スラビア・プラハ戦では好セーブを連発し、勝利に貢献している。

1-0とバルセロナリードの20分、サイド攻撃からチャンスを作ったスラビア・プラハは、ボックス内でボールを受けたDFヤロスラフ・ゼレニーが近距離から低くコントロールしたシュートを放つ。テア・シュテーゲンは、中央へ動き出していたものの、好反応で足を残し、これをセーブした。

さらに36分、ボックス深部から折り返しのパスを受けたMFウカシュ・マソプトのシュートに対してはしっかりとボールをキャッチ。直後にバルセロナがボールを失い、FWピーター・オラインカのシュートを浴びるも、これも素早い反応でボールを枠外に弾き、立て続けにピンチを凌いだ。

度重なるスラビア・プラハのチャンスを阻止したテア・シュテーゲンの活躍もあり、試合はバルセロナが2-1で勝利している。