バルセロナの住人は、偉大なる伝説レオ・メッシと会長バルトメウの衝突に日々を送っている。FCバルセロナとレオ・メッシは最悪…

バルセロナの住人は、偉大なる伝説レオ・メッシと会長バルトメウの衝突に日々を送っている。FCバルセロナとレオ・メッシは最悪の事態に陥る運命にあるようだ。
バルセロナの人々が予想だにしなかった突然の“D10S”のサイクル終焉に驚愕する一方で、当事者たちは『不利な取引をするくらいなら、取引しないほうがいい』という格言をも忘れようとしている。
■メッシの硬い意思
アルゼンチンのスターは30日に行われたシウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペールでのPCR検査に姿を見せなかった。それはバルサからの退団に向けた明確な意思表示だ。
クラブは検査を拒否したメッシに懲戒措置を取るつもりはないようだが、いかなる理由があると言えども、キャプテンが姿を見せなかったことに落胆している。
2021年6月30日までの契約を巡って両者の意見は二分している。バルサは選手の放出を断固として拒否する一方で、メッシはバルサの金庫にお金を残すことなくフリーでの退団を主張している。
レオの父親であるホルヘ・メッシは今週中にもバルセロナを訪れる予定で、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長を含めて弁護団と話し合いの席を持つことになる。両者の折り合いはつかないと予想されており、本格的な訴訟を指している。
■メッシの戦略
8月25日のBurofax(内容証明郵便)送付時に解除条項がまだ有効であったことを主張している。彼はもはや自分をバルサの選手だとは思っていない。そして、7億ユーロ(約880億円)の解約条項を払わなければならないとも思っていない。PCR検査に参加せず、本日予定されているクーマン体制の最初のトレーニングにも参加しない。
バルサに友好的な形で去就に合意するよう求めている。そして、移籍先にはマンチェスター・シティとの契約を望んでいる。今後は他クラブへの仮移籍をFIFAに申請し、他国でプレーを開始する。レオ・メッシは契約延長はおろか、カンプ・ノウでもう1年続けることすら望んでいない。
■バルサの戦略
契約書に記載されている通り、6月10日に一方的な契約解除条項は失効した。2021年6月30日までの契約で、解約条項は7億ユーロ。バルトメウは売却を拒否し、進行していた契約更新の交渉のためだけにメッシ側と会うことになる。
働かない(トレーニングに参加しない)場合、バルサは給与の支払いを止めるだろう。市場が閉じる10月5日までに7億ユーロが支払われて退団するか、または何らかの形で両者が合意に達した場合は進展することになる。但し、いずれのケースにも合意しない場合、メッシは再びブラウグラナのシャツを守るか、1年間ブランクになるかの選択を迫られることになる。