かつてのPFP、ロマゴンが井上戦の可能性に言及 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)。2020年初戦が待たれる中、WBA世界スーパーフライ級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がモンスターとのドリームマ…

かつてのPFP、ロマゴンが井上戦の可能性に言及

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)。2020年初戦が待たれる中、WBA世界スーパーフライ級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がモンスターとのドリームマッチ実現の可能性について言及。地元メディアは「彼はリスクを冒したくない」「キャリアの終盤に冷たいキャンバスにもう触れたくない」とロマゴンの心情を分析している。

「ローマン・ゴンサレスは将来、ナオヤ・イノウエと対戦するのか、否かという疑問を明確にする」と特集したのはニカラグア地元紙「ラ・プレンサ」だった。

 かつてパウンド・フォー・パウンド(PFP)の頂点に君臨したロマゴン。2017年にWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチでシーサケット・ソールンビサイ(タイ)相手に2連敗を喫したが、今年2月にカリド・ヤファイ(英国)とのタイトルマッチで勝利を収め、WBA同級王者に返り咲いた。

 井上がスーパーフライ級時代には対戦の可能性が浮上していたロマゴンだが、モンスターとの対戦について否定的だったという。

「彼は別の階級で飛翔している。彼は(バンタム級で)力強さを感じているので、対決することは難しい」と語っている。実現するなら、軽量級戦線で屈指のメガマッチとなるが、ニカラグアの英雄は否定的のようだ。

 なぜなのか。記事ではロマゴンの心情を推し量っている。

リスクを指摘「キャリアの終盤で冷たいキャンバスに触れることを望んでいない」

「このアジアのボクサーは光の速さで移動する流星のようだ。彼の成長はいかなる予想をも超越している。彼は世界ボクシング界の次なる偉大なスターに近づいている」と井上の躍進ぶりを絶賛した上で、「チョコラティート(ゴンサレスの愛称)はこれに関して明確にした。ソールンビサイよりも破壊的な相手と対戦するリスクを求めていない。彼はキャリアの終盤で冷たいキャンバスに触れることを望んでいない」と分析している。

 上昇気流に乗るモンスターとの対戦はソールンビサイ以上に危険とし、対戦は得策ではないとロマゴンは感じていると推測している。

 4階級制覇王者のロマゴン。5階級制覇を目指し、バンタム級の舞台で井上と対戦する可能性は低そうだ。(THE ANSWER編集部)