現地29日、「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~8月29日/ハードコート)男子シングルス決勝。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、世…

現地29日、「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~8月29日/ハードコート)男子シングルス決勝。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、世界30位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦。ジョコビッチが1-6、6-3、6-4で逆転優勝を飾った。

これで今シーズン無敗のまま、キャリア通算80個目のタイトル、そしてラファエル・ナダル(スペイン)に並ぶ、マスターズ1000最多の35個目のタイトルを獲得した。またマスターズ1000全9大会を制する「ゴールデン・マスターズ」を2度達成したことになる。【実際の動画】マスクとフェイスガードを着用し、首のマッサージを受けるジョコビッチ

今大会が始まる直前から、首の痛みを抱えていたジョコビッチ。これまで試合中に首のマッサージを受ける場面も目立ったが、「全米オープン」へ弾みをつける結果を残した。

第1セットでは、首が痛むのかジョコビッチはサーブに苦しむ。3度のサービスゲームすべてでピンチとなり、2度ブレークを喫した。だが第2セットになると持ち直し、順調にキープ。更にこの試合初めてのチャンスを1本で決め、ゲームカウント4-2とリード。ピンチになることなくフルセットへ持ち込む。

第3セットでは序盤でブレークを喫するものの、すぐに返すと、第5ゲームでもブレークに成功し逆転。無観客のスタジアムにジョコビッチの雄たけびが響いた。サービング・フォー・ザ・マッチでピンチとなるも、ここをしのぎ切り、優勝を飾った。

この優勝により、ジョコビッチは全9大会あるマスターズ1000をすべて2度以上制覇。すべて優勝する「ゴールデン・マスターズ」自体、ジョコビッチしか成し遂げていないが、2度目の達成となった。

そして今シーズンのシングルス無敗記録も延長。23勝0敗で「全米オープン」に挑む。大会が閉幕したばかりだが、中1日で、大会初日に世界107位のダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と1回戦で対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」でのジョコビッチ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)