アスリートナイトゲームズイン福井で自己ベスト更新V「気持ちよくレースに挑める」 陸上のアスリートナイトゲームズイン福井が29日、9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で開催され、男子100メートル決勝はケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒0…
アスリートナイトゲームズイン福井で自己ベスト更新V「気持ちよくレースに挑める」
陸上のアスリートナイトゲームズイン福井が29日、9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で開催され、男子100メートル決勝はケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒03(追い風1.0メートル)と自己ベストを更新して初優勝した。予選でもこれまでの自己記録10秒08を上回る10秒05をマーク。決勝では桐生祥秀(日本生命)との競り合いを制し、大会新記録をマークした。
ケンブリッジは優勝の喜びを会見で語るとともに、福井で開催されたレースに対する印象などを述べた。主な一問一答は以下の通り。
――今日のレースを終えた感想を。
「今日は予選から前回に比べて自分の走りに集中できた。決勝の方が足がしっかり出てきた感覚はありました」
――2017年にマークした自己ベスト10秒08を、今日で2度も塗り替えた。
「記録ももちろんそうだし、2017年以降満足いく記録で走れていなくて、大会でも結果を残せていなかった。ハイレベルな大会で優勝できたので嬉しい」
――今日、記録を更新するまでは長かったか。
「長かった。自己ベストを出して、ここからどんどん行けるというところで、故障だったりが続いて、コントロールの効かないところでバランスが崩れてズルズルいってしまった」
今季、好調の要因は…「前半から丁寧に入っていけているのかな」
――今年はGGP(セイコー・ゴールデングランプリ)でも10秒16と好タイム。なにがよくなっているのか。
「2017年とか、今までは力任せな部分や丁寧さに欠ける部分があったが、今シーズンはレース全体の流れを通して、前半からすごく丁寧に入っていけているのかなと思う」
――今回のスタジアムは、桐生が日本勢初の9秒台(9秒98)を出したことから、愛称が「9.98スタジアム」となっている。
「そういうのは全く考えてなくて……なんとなく桐生君のホームなんだろうなと思ってましたけど(笑)。僕はただ、自分の納得いく走りがしたかったので」
――観客は2700人。久々に有観客で競技を行った。
「無観客で、観客がいなくても何とかなるのかなと思っていましたけど、たくさんの人に応援してもらうと気持ちの高ぶりも感じました」
――9秒台も見えた。
「9秒台は僕以外にもたくさん出していて、少し余裕があるのかなと。自信をもって9秒台が見えてきたと言えるようになってきましたし、コンスタントに出していけば自ずと狙っていけるのかなと思います」
――ナイターでのレース。福井のスタジアムはどうだったか。
「いい風が吹きますし、それ以上に湿度も低くて、体が重く感じたりしないので、僕としては気持ちよくレースに挑める、この福井の一番いいところなのかなと思います」(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)