「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~8月29日/ハードコート)で、女子シングルス決勝へ進出した第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)。試合後の記者会見で、今…

「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~8月29日/ハードコート)で、女子シングルス決勝へ進出した第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)。試合後の記者会見で、今シーズン初の決勝となる次戦は「とても楽しみ」と語った。【写真】大坂なおみ、「Black Lives Matter」Tシャツで入場

準決勝では、第14シードの世界22位エリース・メルテンス(ベルギー)を6-2、7-6(5)で下した大坂。

WTA(女子テニス協会)公式サイトによると「今この大会でプレーしていることが本当に嬉しいです。なぜなら、こういった試合をしたりコート上で色々と理解することが本当に役立ちそうだからです」と話した。

「これは私にとって、ツアー中断から戻ってきた最初の大会です。なので、決勝に進出できて嬉しいです」

準決勝前に大坂は当初、アメリカで起きた警官による黒人男性への発砲事件に抗議して、この試合をボイコットする意向を示していた。しかし大会側もこれに賛同し、全試合を1日延期したため、ボイコットを撤回し出場を決めた。

準決勝の入場時には「Black Lives Matter」のTシャツを着用し、改めて抗議の姿勢を示した。

大坂は会見で「正直言って、ここまで大きなことになるとは思っていませんでした」と率直な気持ちを話した。

「準々決勝後に、NBAがやっていることを全部見たんです」「私も声を上げなければと思いました。それで、エージェントに電話して話し合ったんです。それからWTAに電話をしたところ、彼らはサポートしたいと言ってくれて、プレーを1日遅らせてくれると言ってくれたんです。それで声明を出しました」

「色々とあって、正直昨日はそんなに眠れませんでした。だから今日は勝てて良かったです」

そして、今大会でキャリア通算6個目のタイトルを目指す大坂。決勝で世界59位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。アザレンカは準決勝で、第8シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を破っての勝ち上がり。

現在31歳のアザレンカは、グランドスラム2度優勝、キャリア通算20個のタイトルを持つ元世界1位だ。両者の過去対戦成績は、大坂の2勝1敗。

大坂はアザレンカとの対戦について「私にとってはビカ(アザレンカの愛称)とここでプレーできるなんて本当にクールです」と話した。

「去年の"全仏オープン"で彼女と対戦しましたが、おそらく彼女の最高のサーフェスはハードコートだと思いますし私が最も得意なのもハードコートです」「とても楽しみな試合です」

大坂が今シーズン最初のタイトルを獲得することはできるか。注目の決勝は、日本時間24時に開始予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウェスタン&サザン・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)