ニトリレディス第2日 女子ゴルフの今季国内ツアー3戦目のニトリレディス第2日が28日、北海道・小樽CC(6695ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と5打差の14位で出たアマチュアの小倉彩愛(岡山操山高卒)が3バーディー、ボギーなし…

ニトリレディス第2日

 女子ゴルフの今季国内ツアー3戦目のニトリレディス第2日が28日、北海道・小樽CC(6695ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と5打差の14位で出たアマチュアの小倉彩愛(岡山操山高卒)が3バーディー、ボギーなしの69で回って通算5アンダー。首位の笹生優花(ICTSI)に3打差の4位で決勝ラウンド進出を決めた。

 小倉は2番パー4、残り109ヤードの第2打をピン左3メートルに乗せると、スライスラインを沈めてバーディー。4番は7メートルのバーディーパットをねじ込んだ。12番も下り6メートルを入れてバーディー。難コースでボギーなしにまとめ「パッティングがいいです。ピンを狙うショットも結構ある。今日はストレスなくパーオンしてチャンスもありました」と明かした。

 2000年9月生まれの19歳。安田祐香、吉田優利、古江彩佳ら“プラチナ世代”と呼ばれる学年だ。小倉は2017年の国内メジャー・日本女子オープンで3位に入るなど実績はあるが、昨年11月のプロテストで不合格に。腰痛が要因の一つだった。

「ケガが多かったのが一番つらくて、去年の1年間は自分の中で一番ケガをしないようにやってきたのに、プロテストの時にケガをした状態で出た。それで自分に一番イライラしていた」

一時はゴルフを辞める考えも「友達がLINEや手紙をくれて…」

 一時はゴルフを辞めるつもりだったが「プロテストが終わって、それでもたくさんの人が応援してくれていた。辞めようとしているのがよくないのかなと。友達がLINEや手紙をくれて」と励まされた。同学年が華やかな世界に飛び込む中、再びプロを目指すことを決意。1か月ほどクラブを握ることさえできなかったが、歩行からリハビリを始め、年明けからラウンドできるまでに至った。

 リハビリの延長で体力強化。飛距離も10~20ヤード伸びたことでマネジメントが楽になった。コロナ禍で今年のプロテストは来年3月以降に延期。「まさか延期になるとは思っていなかった」と大目標が先延ばしになったが「ビックリしたけど、モチベーションが下がることはないです」と言い切った。

 プロデビューしていく同年代の陰に隠れる形で今季を迎えたプラチナ世代の一人。優勝すれば即プロ転向の権利を得られる。武器のパットを生かして上を目指すつもりだ。(THE ANSWER編集部)