6年前、15歳で「全米オープン」で1勝を挙げた美少女として話題を呼んだキャサリン・ベリス(アメリカ)。その後は長く怪我に苦しんだが、「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8…

6年前、15歳で「全米オープン」で1勝を挙げた美少女として話題を呼んだキャサリン・ベリス(アメリカ)。その後は長く怪我に苦しんだが、「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月21日~28日/ハードコート)1回戦で勝利を挙げたベリスがその復活や、ロックダウン中に開設したInstagramの料理のアカウントについて語った。テニス関連ニュースサイトTennis.comが伝えている。【実際の写真】話題となったべリスの料理写真

2014年にジュニアランキング1位となったベリスは、2016年にプロに転向。2017年8月には自己最高ランキング35位となったが、右腕と肘の怪我のため2018年3月から2019年11月まで公式戦に出場できず、その間に4度の手術を受けた。

2019年11月にようやく公式戦に復帰したベリスは、2020年1月の「全豪オープン」で3回戦に進出。復活が期待されていたところに新型コロナウイルスのパンデミックが起こり、ツアーは中断されてしまった。その中断中にベリスが始めたのは料理のInstagramだった。

ツアー再開後ベリスは「トップシード・オープン」に出場して準々決勝に進出。「ウェスタン&サザン・オープン」では予選2試合を勝ち上がって本戦に出場、1回戦で勝利を挙げて再開後の戦績を6戦5勝とした。今年初めには世界855位だったが、今は249位まで戻している。

例年シンシナティで開催されている「ウェスタン&サザン・オープン」だが、今年は選手の移動を最小限にするために「全米オープン」の会場で行われている。ベリスにとっては、想い出の地だ。「私にとって本当に特別な場所なの。この会場が大好きよ。たとえ観客がいなくても、ここに来られて本当に嬉しいわ」とベリス。

チョコレートケーキやパンケーキ、皮も手作りのギョーザからタラの味噌焼きまで、多彩な料理が並ぶInstagramのアカウントについては、「もともとお料理が大好きで、テニスのキャリアが終わったら何かしたいと思ってたの。それがロックダウンのせいで早まったのね」

他の料理好きの選手たちとWTAの料理本を出そうかと冗談を言っている、というベリス。「全米オープン」会場に来ているフードトラックを自分でやるとしたら何を売るかと聞かれると「友達にも評判のいいシナモンロールを売りたい」そうだ。

「ウェスタン&サザン・オープン」では2回戦で、フルセットの激闘の末に第5シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)に惜敗したが、長い長い怪我からようやく復活したベリスの今後の活躍が楽しみだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウェスタン&サザン・オープン」でのべリス

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)