8月19日は、ラファエル・ナダル(スペイン)にとって特別な日だ。今やグランドスラム優勝19回を誇るナダルが、切望していた世界ランキング1位を初めて達成したのは12年前のこの日だった。ウェブメデ…

8月19日は、ラファエル・ナダル(スペイン)にとって特別な日だ。今やグランドスラム優勝19回を誇るナダルが、切望していた世界ランキング1位を初めて達成したのは12年前のこの日だった。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【動画】ナダルアカデミーで見れる世界1位記念トロフィー

ナダルが世界2位となったのは2005年で、2008年8月までずっと最大のライバルの二番手に甘んじていた。「全仏オープン」4年連続優勝を記録した2008年は、ナダルにとって最高のシーズンだったかもしれない。中でも最も輝かしい瞬間は、ロジャー・フェデラー(スイス)を決勝で下して「ウィンブルドン」で初優勝、男子テニス界を制した時だった。

ナダルの快進撃は続き、オリンピックの男子シングルスでスペイン人として初めて金メダルを獲得。その後「ATP1000 トロント」で見事優勝を飾ると、長年の夢だった世界ランキング1位の座を初めて手にしたのだ。

この歴史的な日を記念してラファ・ナダル アカデミーがツイートを投稿し、世界ランキング1位達成後にATPから授与されたトロフィーを動画で公開している。

トロフィーの前面の金のプレートには、世界ランキング1位を達成した選手の名前とその日付がすべて記されている。このトロフィーはアカデミー内にあるラファ・ナダル博物館に飾られている。

ナダルは、2008年シーズンをランキング1位で終えた。その後2010年、2013年、2017年、そして2019年も世界1位でシーズンを終えている。ナダルが素晴らしいのは、様々な怪我を負いながらも復帰するたびにより強くなり、テニス界のトップに君臨し続けていることだ。

フェデラーの持つグランドスラム男子シングルス最多優勝記録まであと1回まで迫っているナダル。コロナウイルスの影響で今年の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)には参戦しないが、フェデラーが膝の手術からの回復のため出場しない「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で13回目の優勝を手にする可能性は十分にあるだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2008年のナダル

(Photo by liewig christian/Corbis via Getty Images)