サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにするこ…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、ローマ一筋でプレーしたレジェンドの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏が決めたハットトリックだ。

トッティ氏は1989年にローマ下部組織へ加入以降、ローマ一筋でプレー。いずれもクラブ歴代最多となる公式戦786試合出場307ゴールを記録し、スパイクを脱いだ。

幾度となくハットトリックを決めたトッティ氏だが、今回は2009年11月22日に行われたセリエA第13節のバーリ戦でのハットトリックをご紹介する。

約6週間自身を苦しめたヒザのケガからの復帰戦となったこの試合、負傷中にはメディアから批判もあった中、トッティは結果で応える。

まずは試合開始早々の6分、FWミルコ・ブチニッチが得たPKのキッカーを担うと、冷静に相手GKの逆を突いてあっさりと先制点を記録する。

さらに14分にボックス左手前でFKのチャンスを得ると、MFクラウディオ・ピサーロが横に出したボールを、走り込んだトッティが強烈な弾丸シュートでゴール左へと叩き込んだ。

故障明けだということを全く感じさせないトッティはさらに28分、相手DFのクリアのこぼれ球をボックス内右から左足でダイレクトシュート。目の覚めるような一発は逆サイドのネットに突き刺さった。

一部のメディアからの批判に、ハットトリックという最高の結果で応えたトッティ。この型破りな性分もファンを魅了する一面なのかもしれない。