サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにするこ…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元アイルランド代表FWのロビー・キーン氏がトッテナムで決めた初めてのハットトリックだ。

1997年にウォルバーハンプトンでプロデビューを飾ったロビー・キーン氏は、コベントリー・シティでプレーしたのち、2000年7月にインテルへと移籍。しかし、イタリアのサッカーに馴染めず、2001年1月にリーズ・ユナイテッドへレンタル移籍する。同年7月には完全移籍でリーズに加入すると、日韓ワールドカップ(W杯)で活躍を見せ2002年7月にはトッテナムへと移籍した。

トッテナムには2度在籍し合計7年間プレーし、2003年1月12日に行われたプレミアリーグ第23節のエバートン戦ではトッテナムで初のハットトリックを達成している。

前半を1-1で折り返すと、後半にロビー・キーンが大活躍を見せる。まずは50分、後方の味方からのロングパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したロビー・キーンは完璧なトラップから、最後はGKもかわして左足で流し込んだ。

その後トッテナムは同点に追いつかれるものの、68分にはロビー・キーンがボックス手前からグラウンダーのミドルシュートをゴール左隅へと決め、再び勝ち越しに成功する。

トッテナムはまたも追いつかれるものの、三度ロビー・キーンが救う。83分に相手DFのクリアミスを拾うと、そのままボックス内に侵入。カバーに来たDFもかわし、見事決勝点となるゴールを決めた。

試合はそのまま4-3でトッテナムが勝利。ロビー・キーンの活躍でトッテナムが勝ち点3をもぎ取った。