22日、男子テニス世界48位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が、オンラインテニス教室「N論」を開催。その中で、出場を予定している8月31日開幕の「全米オープン」について語った。【N論レポート】西…

22日、男子テニス世界48位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が、オンラインテニス教室「N論」を開催。その中で、出場を予定している8月31日開幕の「全米オープン」について語った。【N論レポート】西岡良仁のメンタル論。「劣勢の時にどうしたらいいか?」への回答

この「N論」は、日本に居ながらオンラインで開催。26日に渡米する予定だという。目標については「3回戦は目指していきたいなと思います」と語った。西岡は昨年の「全米オープン」では2回戦敗退。今年の「全豪オープン」では自身初のグランドスラム3回戦進出を達成しており、連続での進出が期待される。

ただ、照準はクレーコートシーズンだとも語る。

「当初は"全米オープン"には行かない予定を立てていて、それを変更したので。もちろんできる限り頑張りたいと思っているんですが、試合勘を取り戻していって、クレーコートシーズンにしっかりと入っていける流れを作りたいなと思っています」

「もちろん理想は勝っていって、結果を残すことではありますけれども、"全米オープン"でブランクを詰めていければなと思っています」

当初予定していなかった「全米オープン」への出場を決めた理由については「試合勘をなるべく早く取り戻していきたいなというところで、本来であればクレーコートシーズンからしっかりとやろうと思っていたんですけれども、その前に一回試合をやって"全仏オープン"までにクレーで結果を出せるようにしていきたいと思い、出場を決めました」と語った。

一方、ツアー再開戦であり、現在開催中の「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~8月28日/ハードコート)へ出場しなかった理由については、監禁のような状態となる「バブル」にずっとはいられなかったこと、そして昨年の同大会でポイントを稼いでいたことを挙げた。

「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」と「全米オープン」は、今年は例年と異なり同じ会場で開催される。ただこの期間、選手は感染拡大を防ぐために、「バブル」と呼ばれる特定のエリア内での生活を余儀なくされる。

またランキングの元となるポイントは、通常は1年後の同じ大会で失効となるが、今年は特例として、2019年に稼いだポイントは失効せず、昨年を上回る成績を残した場合のみ加点されるシステム。西岡は昨年ベスト8へ進出しており、無理して出場する必要がなかったため、エントリーしなかった。

「N論」とは、1人でも多くの若者が夢に向かって飛び出していくために、西岡を中心として多くの人がつながって自由に語り合い、学生たちが切磋琢磨していく場。西岡が一方的に話しかけて伝えるのではなく、参加者と語り合う双方向のコミュニケーションが一つの特長だ。

「N論」は今回で3回目となり、「メンタル」について話し合った。今後も月一回程度の定期的な開催を予定している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 デルレイビーチ」での西岡良仁

(Photo by Aaron Gilbert/Icon Sportswire via Getty Images)