日本の「天才」ランキングはこちら>>日本サッカー界の「天才ランキング」に続いて、今回はその海外版を発表したい。世界のサッ…
日本の「天才」ランキングはこちら>>
日本サッカー界の「天才ランキング」に続いて、今回はその海外版を発表したい。世界のサッカー界を席巻した「天才」と言えば、誰か? 再びサッカー界に精通する識者にアンケートを実施。結果は、以下のとおりとなった。
第3位:ヨハン・クライフ(12ポイント)

「名選手、名監督に非ず――は、特にサッカーで顕著に見られる傾向だ。ここで言う名選手をかみ砕けば、スター性の高かった攻撃的な選手がより相応しい存在になるが、バロンドールを3度受賞しているクライフは、その名選手の条件に100%合致する。
それでいながら、欧州一に輝くなど、監督としても成功。サッカーはかくあるべしと理想を唱える哲学者としても存在感を発揮した。世界のサッカー界に強い影響力を保ったまま、この世を去って逝った。
こうした人はサッカー界において、クライフ以外にはいない。サッカーの申し子。まさに天才だと思う」(スポーツライター・杉山茂樹氏)
「スラリとした長身にして柔らかなテクニックを操る優雅なプレーは、選手としての卓越した才能があればこそだが、それ以上にクライフを唯一無二の天才と感じさせるのは、そのサッカー観。サッカーの見方や捉え方に、彼独自の発想があったことだ。オランダ代表のトータル・フットボールは、おそらくクライフの頭脳なしには成立しなかっただろう。
天賦の才は、のちに監督としても発揮され、何十年も前にひな形が作られた戦術がいまだ色褪せず、脈々と受け継がれている。それが、現在のサッカーシーンにおいても模範とされ、応用されているのは驚異的ですらある」(スポーツライター・浅田真樹氏)
第2位:リオネル・メッシ(13ポイント)

「メッシは、最初からメッシではなかった――。
筆者がバルサB時代のメッシを取材した時、他を圧倒する輝きを感じたが、そこには危うさもあった。小柄で俊敏なドリブラーで強気だが、壊されてしまうのでは、という不安。その手の若手アタッカーというのは毎年、何人か出てきたからだ。
メッシが他の選手と違ったのは、チームメイトの技術を取り込むセンスだろう。ダニエウ・アウベスなど複数の選手が語っていることだが、メッシは自分より優れた技巧に目をつけ、それをコピーし、敵と対峙し、自分のものとして革新させられた。十代の頃は精度が低かったFKで、いつの間にか世界有数のキッカーになったことは好例だろう。
その点、ロナウジーニョ、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタという名手と同じチームだったことはアドバンテージだった。
『アップデート』――そこに、天才メッシの本質があるのだ」(スポーツライター・小宮良之氏)
「どんなに努力しても、どんなに教えてもたどり着けない。メッシの能力は見た瞬間に、『これは天から与えられた才能。作れるものではない』と諦めさせる輝きがあります。サッカーの歴史上、最も優れた選手ではないでしょうか。
ただし、若い頃のように単純なウイングでプレーするだけなら、今ほどの評価はなかったと思います。革命が起きたのは、やはりジョゼップ・グアルディオラによってポジションを中央に移されてから。
天賦の才能を発揮するのに、サイドで180度の景色はあまりに狭すぎます。天才には360度の自由が必要。あの経験があってこそ、メッシの才能は余すことなく引き出されたのだと思います」(サッカーライター・清水英斗氏)
第1位:ディエゴ・マラドーナ(30ポイント)

「『マラドーナか、メッシか?』という問いがあるが、マラドーナを生で見たことがある者なら、誰もがマラドーナを選ぶはず。ボールテクニックだけならメッシのほうが上だろうが、そのテクニックをどのように使うかを知り尽くしているのが、マラドーナだった。遠くのスペースが見えるのは当然。90分の流れを読みながらプレーできるところが『神』と称される理由だ。
1990年イタリアW杯のブラジル戦。満身創痍のマラドーナは"死んだふり"を続け、そして残り時間10分を切った時にドリブルを発動。ブラジルDF全員を引き付けてから、スペースに走り込んだクラウディオ・カニーヒアにパスを通して1点を奪った」(サッカージャーナリスト・後藤健生氏)
「誰にも真似できないプレーをすることが天才プレーヤーの条件だとすれば、マラドーナこそが唯一無二の天才だ。そのテクニックとサッカーセンスは。"神"そのもので、今後も同レベルの選手は出現しないだろう。
そもそも15歳にしてプロのトップチームの中心選手になったこと自体が前代未聞の話だ。同胞の天才メッシでさえも、遠く及ばないレベルと言える。
あまたの伝説は今も多くの人に語り継がれ、彼を崇める『マラドーナ教』の信者は世界で10万人以上とも言われている。ファンを信者に変えてしまうような選手は、当たり前だが他にはいない」(サッカージャーナリスト・中山淳氏)
「世界の天才と言えば、マラドーナは外せない。メッシもすごいけど、運動量に物足りなさを感じる。マラドーナは、若い時からよく動いていたからね。
あと、自分の世代的に言えば、(ロベルト・)バッジョ。若い時もそうだけど、ベテランになってからも相当ヤバかった。もうひとりは、(ジネディーヌ・)ジダン。何度も対戦しているけど、『こいつには敵わないな』と思った」(サッカー解説者・名波浩氏)

今回の
「天才ランキング」は、「世界のサッカー界で天才と言えば、誰か?」というアンケートを識者15名に実施。天才と思う選手を1位~3位まで挙げてもらい、1位の選手を3点、2位の選手を2点、3位の選手を1点という形で集計。その合計ポイントによって、順位を決定した。
◆識者ランキング
浅田真樹氏(スポーツライター)
1位=ヨハン・クライフ、2位=フアン・ロマン・リケルメ、3位=アンドレア・ピルロ
飯尾篤史氏(スポーツライター)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2=ヨハン・クライフ、3位=ロナウジーニョ
井川洋一氏(スポーツライター)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=リオネル・メッシ、3位=キリアン・エムバペ
川端康生氏(フリーライター)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=リオネル・メッシ、3位=ドラガン・ストイコビッチ
木村和司氏(サッカー解説者)
1位=ペレ、2位=ディエゴ・マラドーナ、3位=リオネル・メッシ
小宮良之氏(スポーツライター)
1位=アンドレス・イニエスタ、2位=リオネル・メッシ、3位=イケル・カシージャス
後藤健生氏(サッカージャーナリスト)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=ヨハン・クライフ、3位=アルフレッド・ディ・ステファノ
清水英斗氏(サッカーライター)
1位=リオネル・メッシ、2位=ジネディーヌ・ジダン、3位=ロナウジーニョ
杉山茂樹氏(スポーツライター)
1位=ヨハン・クライフ、2位=ディエゴ・マラドーナ、3位=マルコ・ファン・バステン
中山 淳氏(サッカージャーナリスト)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=リオネル・メッシ、3位=ロマーリオ
名波 浩氏(サッカー解説者)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=ロベルト・バッジョ、3位=ジネディーヌ・ジダン
西部謙司氏(サッカージャーナリスト)
1位=ペレ、2位=ディエゴ・マラドーナ、3位=リオネル・メッシ
原田大輔氏(スポーツライター)
1位=デニス・ベルカンプ、2位=アンドレス・イニエスタ、3位=アンドレア・ピルロ
原山裕平氏(サッカーライター)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=ロナウジーニョ、3位=ジネディーヌ・ジダン
渡辺達也氏(サッカージャーナリスト)
1位=ディエゴ・マラドーナ、2位=ヨハン・クライフ、3位=アンドレア・ピルロ