プロ野球が開幕してから2ヶ月が経過し、セリーグは巨人が首位を独走。一方のパリーグは同率首位のホークス、ロッテから4位日…

 プロ野球が開幕してから2ヶ月が経過し、セリーグは巨人が首位を独走。一方のパリーグは同率首位のホークス、ロッテから4位日本ハムまでが3.5ゲーム差と、激しい上位争いが繰り広げられている。

中でも日本ハムは、開幕前の下馬評は低かったものの、上位チームに食らいつきながら奮闘していると言えるだろう。

そんな日本ハムのここまでの戦いぶり、そして残り試合を戦う上でのポイントについて、「ミスターファイターズ」こと田中幸雄さんに話を聞いた。

残り試合のポイントは「投打の噛み合い」

開幕からおよそ2ヶ月。ここまでの日本ハムの戦いぶりについて田中さんはこう話す。

「率直に頑張っているなという印象です。開幕前の順位予想では、OBとしての期待も込めてAクラスにしていましたが、どこかで実際は厳しいのではとも思っていました。ただ、今は上位チームともそこまで離れていないですし、当初の期待を上回っているというのが正直なところです。」

現在日本ハムは4位。ただ、同率首位に立つホークス、ロッテとは3.5ゲーム差、Aクラス争いをしている楽天とは3ゲーム差と、まだまだ上位を狙える位置につけている。

残り約70試合を戦う上でチームにとって必要なことを、田中さんはどう見ているのだろうか。

「やはり、投打の噛み合いが重要になってくると思います。僕は当初、上沢が出遅れるなど、先発ピッチャーが揃っていないと感じていました。ただ、バーヘイゲンやマルティネスが調子いいですし、本調子ではないものの、有原もいる。打線もここ最近は調子も良く、繋がりがあります。このまま投打が上手く噛み合えば上昇していくと思います。ただ、全部の試合に勝てるというわけではないと思います。その中で勝たなければいけない試合を落とさないことが重要になってくると思いますね。」


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投手陣の柱として責任を持って・・・

後半戦へ向けて投打の噛み合いが重要という田中さん。中でも投手陣では、勝ち頭として期待されていた有原が現在3勝5敗と、思うような結果を残せていない。

今年の有原の状態について、田中さんはこう話す。

「(昨年と比べて)特に違いというのは感じてはいません。今年の有原投手は、立ち上がりから完璧な投球を続けていく中で、1イニングだけ打たれ込んで失点するケースが目立つ。それが正直不思議でしょうがないんですよね・・・。あれだけ球威もあって球種も多く、全てのボールが超一流の選手。彼の能力を考えたら勝ち星の方が絶対に多い選手だと思いますからね。」

昨年の有原は15勝をマークし、自身初の最多勝タイトルを獲得するなど、実力は十分に持ち合わせている。

後半戦、本来の調子を取り戻し、勝ち星を積み重ねていくためには、何が必要になってくるのか。

「元々彼は波の無い投手ですから、その中でとにかく最少失点で抑えることですかね。相手に流れが行った時に、大量失点をしないことがカギかと思います。あとは投手陣の柱として責任感を持って引っ張って行くという気持ちをもって、投手陣が上手く回ればいいなと思います。」

今日の試合では7回1失点の好投で3勝目を挙げた有原。残り試合、最多勝タイトル獲得者、そしてチームのエースとしての意地と責任を見せつけることができるだろうか。有原の後半戦の立て直しに期待したい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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