たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回は、サンプドリアのイタリア人GKエミール・アウデーロがユベントス戦で見せたスーパーセーブだ。

ユベントスユースで育ったアウデーロは、2015年に19歳でトップチームに昇格。しかし、レギュラーに定着することはなく、2018年夏に、今シーズンから日本代表DF吉田麻也も所属するサンプドリアに加入すると、ここまでの2シーズンで75試合に出場し、正GKとしてスタメンに定着している。

そんなアウデーロは、2018年12月29日に行われた、セリエA第19節のユベントス戦では、スーパーセーブを記録している。

FWクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールで、1-2とホームのユベントスにリードされて迎えた59分、再びC・ロナウドがサンプドリアゴールを脅かす。

サンプドリア陣内左サイド深部からのスローインを受けたC・ロナウドは、中央へカットインすると、ボックスの外から右足で鋭いシュートを放つ。強烈なミドルシュートはゴール右角に一直線に飛んでいくが、アウデーロがこれに反応すると指先で何とかボールにタッチ。これで軌道が上に逸れたボールは、クロスバーに弾かれ、何とか失点を免れた。

アウデーロの意地のセーブで3失点目のピンチを凌いだサンプドリアだったが、試合はそのまま2-1でユベントスが勝利している。