10歳からサポートする木場トレーナー「建英は選ぶ力が素晴らしい」 サッカー日本代表FW久保建英はラ・リーガ1年目のシーズ…
10歳からサポートする木場トレーナー「建英は選ぶ力が素晴らしい」
サッカー日本代表FW久保建英はラ・リーガ1年目のシーズンでレアル・マドリードから期限付き移籍したマジョルカで、35試合出場4得点4アシストという結果を残した。日本人選手の鬼門と呼ばれたスペインで活躍し、新シーズンはビジャレアルへの移籍が決まった久保だが、10歳からフィジカル強化をサポートしてきたプロトレーナーの木場克己氏(COREトレSTUDIO with 接骨院)はステップアップに導いた「選ぶ力」の存在を明かしている。
昨季リーガデビューを果たし、堂々たるプレーぶりで存在感を示した久保。新シーズンでは昨季5位でヨーロッパリーグ出場権を手にしたビジャレアルにレンタル移籍が決定。見事なステップアップを果たしている。
「1シーズンで建英は随分と成長しました。スペインの舞台でフィジカルの部分でも当たり負けをせず、ステップアップすることができたと思います。新シーズン、ビジャレアルでどんなプレーを見せてくれるか、楽しみです」
こう語った木場氏はFCバルセロナの下部組織に所属していた10歳から久保の専属トレーナーとしてフィジカル面の進化をサポートしてきた。トップクラスのアスリートの指導を手がけ、新たに女性向けのボディメークサロン「CBH(コアビューティヒップ)」をオープンする恩師は、神童の進化を支える才能について語ってくれた。
「建英は選ぶ力が素晴らしい。選択力とでもいいましょうか。クラブ選びもそうですが、実際のトレーニングでもそう。彼はスペインでプレーしているので、トレーニングメニューを動画で送る形で、指導していますが、メニューについては自分で決められるレベルまで成長しています。チーム状況、日程、自分のコンディションに応じて、自らで最良のメニューを選択することができています」
メニューを組むのは久保自身「凄いことだと思います」
特製チューブやファンクショナルマットを使ったウォーミングアップ、体幹・バランス強化トレーニングの数々のメニューを直接指導してきた木場氏。新たに開発した体幹トレーニングは動画を通じて、遠隔指導しているが、ウォーミングアップ、ストレッチ、体幹トレーニングなど、10歳から積み重ねてきた数えきれないほどのレシピから日々こなすメニューを組んでいるのは、久保本人だという。
「自分の体の状態も、ストレッチの重要性も理解している。トップクラスのプロ選手でもメニューの内容やトレーニングをこなす順番を、こちらで全部設定するケースはあります。自分に合ったメニューを考えて、しっかりと選ぶということができるんです。凄いことだと思います」
木場氏は横浜M時代やFC東京時代にも久保の“選ぶ力”を感じることがあったという。
「出場機会がない時期もありました。週に1度、1時間半もかけて亀戸のスタジオまで足を運んでいました。自分に足りないものはフィジカルだから、体幹を鍛えたいと非常に意欲的でした。チーム練習がありながらも時間をかけてやってくる。その時の選択は、今の成長につながっていると思います」
マジョルカからビジャレアルへ――。「選ぶ力」をプレーで証明してきた教え子の進化に木場氏も目を細めていた。
■木場 克己(こば・かつみ)
KOBA式体幹バランストレーニング協会代表。「COREトレSTUDIO with 接骨院」運営。鍼灸師、柔道整復師。FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)を経て独立。体幹トレーナーの第一人者で、久保建英、中井卓大らトップアスリートの専属トレーナーとして活躍。
NHK「趣味どきっ!」「きれいの魔法」などの番組にも出演。ファミリー層や女性層も指導し、新たに女性の美しい身体と美尻を作るボディメークメソッド「CBH(コアビューティヒップ)」をオンラインサロンでスタート。(THE ANSWER編集部)