先週の日曜日に、25歳のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)はWTAツアーで初優勝。途中1セットも落とすことなく、ブレークされたのも3回だけという素晴らしい戦いぶりで、世界ランキングも自己最高…

先週の日曜日に、25歳のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)はWTAツアーで初優勝。途中1セットも落とすことなく、ブレークされたのも3回だけという素晴らしい戦いぶりで、世界ランキングも自己最高の40位となった。その大会のユニークな表彰式の様子を米テニスメディアBaselineが伝えている。【動画】トップシード・オープン決勝戦のハイライト

アメリカのケンタッキー州レキシントンで行われた「トップシード・オープン」の決勝で、ブレイディはジル・タイヒマン(スイス)を6-3、6-4で破って優勝。そしてその表彰式は、従来とは少し違ったものだった。

ブレイディも、司会者も、ボールキッズたちももちろんマスク着用。そしてトロフィーは誰かから手渡されるのではなく、台の上に置いてあるのを、横に置かれた除菌剤で両手を念入りに消毒したブレイディが手に取った。

優勝のお祝いも、できることは限られている。この大会の「バブル」からは解放されて、ホテルからは出ていけるが、多くの選手たちはそこから「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月21日~28日/ハードコート)と「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月12日/ハードコート)が行われるニューヨークに向かうのだ。

優勝した夜のお祝いの予定を聞かれて、ブレイディは答えた。「ウーバーイーツでおいしいものを頼むぐらいね。みんなに奢るわ」とはいえ会場でシャンパンはあけたようとしたが、Twitterに上げられた動画では、かなり苦労してあけることができていなかった。

「トップシード・オープン」も無観客で行われたので、ブレイディはニューヨークでの2大会が無観客であることも気にならないと言う。

「ニューヨークへ行くのが本当に楽しみよ。ここ数ヶ月でいくつも無観客の試合をやったから、そのことはもう気にならないわ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「トップシード・オープン」で優勝したブレイディ

(Photo by Dylan Buell/Getty Images)