壮絶な打ち合いとなった今季のヨーロッパリーグ(EL)決勝ではプレー以外の部分でも白熱のマッチアップがあった。イタリア『ス…

壮絶な打ち合いとなった今季のヨーロッパリーグ(EL)決勝ではプレー以外の部分でも白熱のマッチアップがあった。イタリア『スカイ』がインテル指揮官とセビージャ司令塔のピッチサイドでの舌戦を伝えた。

21日にドイツで行われたEL決勝のセビージャvsインテルは、白熱のシーソーゲームとなった中、大会最多優勝クラブの貫録を見せたセビージャが3-2で競り勝ち、4年ぶり6度目の優勝を決めた。

同試合では攻守両面で互いの意地と意地がぶつかり合う白熱の攻防が繰り広げられたが、前半半ばにはピッチサイドでも激しい舌戦が起きた。

前半18分、立ち上がりからオランダ人主審の判定に不満を募らせていたインテルを率いるアントニオ・コンテ監督は、テクニカルエリアに飛び出しては大声で不平不満を叫んでいた。

これに対して、古巣対戦がセビージャでのラストマッチとなる元アルゼンチン代表MFエベル・バネガは、無観客開催でより目立つ敵将の絶叫にいら立ちを募らせ、プレーが切れた際にピッチサイドへ向かうと、「もうたくさんだ! いい加減、黙れよ!」と言い放つ。

さらに、バネガは自身の毛髪を触るようなジェスチャーを見せ、「ウィッグが本物かどうか見てみようじゃねえか」と、禁断の植毛イジリを敢行。

なお、ウェイン・ルーニーやユルゲン・クロップ監督同様に、植毛を行ったことが広く知られているコンテ監督だが、その気性の荒さもあって、公の場でイジリを敢行する人はほとんどいない。

そのため、コンテ監督は、「試合後に待っとけよ!」と、バネガのイジリに激昂するも、周囲が懸命になだめたため、何とかその場は怒りを抑え込んだ。

ただ、UEFAコンペティションで勝負弱さを指摘されるコンテ監督は、ピッチ上でも存在感を放ったバネガ率いるセビージャに敗れ、またしてもヨーロッパカップ戦初優勝を逃すことに…。