サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにするこ…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏がバイエルン時代に決めたハットトリックだ。

ゴメスは、シュツットガルトの下部組織出身で、2005年7月にファーストチームに昇格。2009年7月にバイエルンへ加入した。

ブンデスリーガでは通算328試合出場170ゴール45アシストを記録したゴメスだが、2011年4月17日に行われたブンデスリーガ第30節のレバークーゼン戦では抜群の決定力を見せ、ハットトリックを達成している。

まずは1点リードで迎えた28分、相手ボックス陣内でFWトーマス・ミュラーがボールを奪うと、中央へグラウンダーのクロス。相手DFの前に体を入れたゴメスがゴール左へと流し込んだ。

44分には、カウンターのチャンスからボックス右に侵入したミュラーのグラウンダーのクロスを再びゴメスが蹴り込み2点目を記録。

さらに、直後の前半アディショナルタイム、今度はMFバスティアン・シュバインシュタイガーのパスをボックス内右で受けたゴメスが右足を一閃。相手GKの右下を破り、ゴールネットを揺らした。

わずか20分足らずでハットトリックを達成したゴメスの活躍もあり、この試合はバイエルンが5-1と大勝を飾っている。