ツインリンクもてぎで開催されているSUPER GT今季最終大会は12日、第3戦の予選&決勝日を迎え、朝の予選ではF1優勝経験者のH.コバライネン(レクサスRC F)がGT500クラスでは自身初となるポールポジションを獲得した。GT3…
ツインリンクもてぎで開催されているSUPER GT今季最終大会は12日、第3戦の予選&決勝日を迎え、朝の予選ではF1優勝経験者のH.コバライネン(レクサスRC F)がGT500クラスでは自身初となるポールポジションを獲得した。GT300はメルセデスのB. ビルドハイムが1位。
土曜日のもてぎは予報通り晴れた。しかし朝8時35分から開始の予選は、路面がウエットから乾いていく途上という難しいコンディションでの戦いに。各クラス15分間の1セッション、ドライバー1名限定勝負という特殊な方式で実施される予選に、さらなる不確定要素が加わった様相である。
スリックかレインか、あるいは途中でタイヤ交換するかしないかを含め、タイヤに関する選択が難問かつ重要な展開となり、様々な思惑がコース上で交錯したなか、GT500のポールポジションを獲得したのは#39 DENSO KOBELCO SARD RC F(コバライネン&平手晃平/ブリヂストン=BS)だった。
#39 RC Fの第3戦予選を受け持ったのはヘイキ・コバライネン。硬めのレインタイヤを履いて走り続ける作戦を採ったらしく、最終的に1分45秒885をマークしてのポールゲットとなった。
コバライネンはF1での優勝経験があるドライバーで、昨年からGT500に参戦しており、これが自身初ポール。また、コバライネン&平手は貴重なポール得点「1」をドライバーズポイントに加算したことになり、ランクトップとの差を11点から10点に詰めている。
コバライネンのコメント
「難しいコンディションの予選だったが、とにかくここまではいいウイークエンドを過ごせていると思う。ただ、決勝は午後だし、今回は明日(第8戦)もある。とにかく我々の目標は明確で、それはチャンピオンを獲得することだ。まずは今日、このレース(第3戦)を勝ちたい」
他のGT500ドライバーズランキング上位陣では、56点で首位の#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/ミシュラン=MI)が予選12位、46点の#6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也&A.カルダレッリ/BS)が予選10位、そして45点の#38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路&石浦宏明/BS)も予選14位と、軒並み後方グリッドに。
46点となった“目下の四強”の一角 #39 RC F(コバライネン&平手)にとっては、午後の第3戦決勝が大きなチャンスとなるかもしれない。平手は「ドライでのバランスにも自信はある」と語っており、状況によっては今日、タイトル争いの主役に躍り出る可能性もありそうだ。
GT300クラスでは微妙な路面コンディションのもと、ダンロップ(DL)タイヤ勢が上位1-2-3-5を占める躍進を見せた。ポールポジションを獲得したのは、ビヨン・ビルドハイムが駆った#11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸&ビルドハイム/DL)。
第3戦決勝は午後1時10分にパレードラップ開始予定。ドライバー2名でマシンを乗り継いで競う53周、250km戦となる。
コバライネンがGT500の第3戦ポールを獲得。撮影:遠藤俊幸
GT500の第3戦ポールポジションは#39 RC F。撮影:益田和久
GT300の第3戦ポールポジションは#11 メルセデス。撮影:益田和久(公式練習日)
GT300の第3戦ポールポジションは#11 メルセデス。撮影:益田和久
左から第3戦のGT500ポール組であるコバライネンと平手、GT300ポール組の平中とビルドハイム。撮影:遠藤俊幸
GT500のランクトップ、#1 GT-Rは第3戦の予選で12位。撮影:遠藤俊幸(搬入日)
もてぎ最終決戦は、今朝からいよいよ実戦段階に入った。撮影:遠藤俊幸