侍ジャパンの大谷翔平投手(日本ハム)が11日のメキシコとの強化試合(東京ドーム)で「3番・指名打者」で先発フル出場。4打数2安打2四球で3得点し、チームの勝利に大きく貢献した。■メキシコ代表2連戦ではメジャー2投手と対決、「1つ1つのボール…

侍ジャパンの大谷翔平投手(日本ハム)が11日のメキシコとの強化試合(東京ドーム)で「3番・指名打者」で先発フル出場。4打数2安打2四球で3得点し、チームの勝利に大きく貢献した。

■メキシコ代表2連戦ではメジャー2投手と対決、「1つ1つのボールの精度が高い」

 侍ジャパンの大谷翔平投手(日本ハム)が11日のメキシコとの強化試合(東京ドーム)で「3番・指名打者」で先発フル出場。4打数2安打2四球で3得点し、チームの勝利に大きく貢献した。

 来オフにもポスティング・システムでメジャーリーグへ挑戦する可能性のある22歳。今後も思い出に残るであろう、現役メジャーリーガーとの対決があった。9回1死。マウンドにはメジャー通算515試合登板、84セーブを挙げているセルジオ・ロモ(ジャイアンツFA)がいた。フルカウントからの6球目、内角を鋭く突くスライダーに平凡な右飛。それでも、充実感いっぱいの表情で振り返った。

「いつもテレビで拝見していたので、どういう球筋かと思って打席に立ちました。やっぱり1つ1つのボールの精度が高いですし、すごくいいボールが多かった。なかなか難しかったですけど、その中でも対応したいと思っていた。

 ボールの軌道もそうですし、独特の間合いで投げてくる。スライダーも落ちる球も、すごく手元で変化していてなかなか打ちづらかったです。ソフトバンクの中村さんに本塁打(2死一塁から右越え2ラン)が出ましたが、僕も狙い球を絞っていけば、チャンスはあるのかなと思いました」

■実力派リリーバーとの対決に「タイミングの取り方が難しい」

 10日のメキシコ戦では、1点を追う8回2死二塁で代打で出場。ここでもメジャー通算502試合登板しているナショナルズの変則左腕オリバー・ペレスと対戦。野手としての侍ジャパン初戦で3球三振に倒れていた。

「なかなか自分の間合いで入ることが出来なかった。3球でしたけど、真っすぐも力がありましたし、スライダーも良かった。代打の1打席なので1球で仕留めたかったが、独特のフォームでボールを捉えることが出来なかった。まずはタイミングをしっかり取ること。(海外の投手は)タイミングの取り方が難しいんじゃないかと思いました」

 憧れのメジャーで戦う実力派リリーバーとの対決で結果は出せなかった。それでも、メジャーリーガーと対峙したメキシコ2連戦は二刀流にとって充実の時間となったに違いない。