ラグビー日本代表は11月12日、敵地トビリシ・ミヘイルメスキスタジアムでジョージア代表とぶつかる。10日に発表された出場予定メンバーは、20-54と敗れたアルゼンチ代表戦(5日/東京・秩父宮ラグビー場)から先発が6名、入れ替わっている。オープンサイドFLの位置では、ヤマハ主将の三村勇飛丸に代わって布巻峻介が入る。

 ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ(HC)は、「1人ひとりの選手のバランスを見て、週末の試合でいい結果を残すよう人選しました」と説明。「コーチの視点から新しいコンビネーションを観てみたいという部分もある」とも続けた。遠征では全選手を起用する考えかと聞かれると「理想はそうです」としながら、こうも考えを明かした。

「現状でベストなセレクションをしていきます。でないと、毎回、全員を選ばなくてはならない。外れた選手にもちゃんとした価値観を与え、メンバーの23人がいい状態で試合に迎えるようサポートをしてもらう」

 アルゼンチン代表戦ではメンバー外ながら先発の座を勝ち取った布巻は、パナソニック2年目の24歳。東福岡高2年時に7人制日本代表の練習生となるなど、10代の頃から注目を浴びてきた。

 今回、満を持して代表に初選出された。ジョージア代表戦を初のテストマッチ(国際間の真剣勝負)とする。10日には「(日本代表は)もちろん目指していたし、周りが期待している以上に自分がなりたかった」と取材に応じつつ、落ち着いた態度を示した。

「でも、いざなってみたら、試合に対して向かってゆくことは変わらない。背負うものは変わっていくと思いますけど、(責任を)背負うことはどのジャージィを着ても変わらない」

 早大3年時にCTBからFLへ転向した。身長178センチ、体重96キロと、上背こそ限られるものの堂々たる体躯だ。今季の国内最高峰トップリーグでは、前年度までレギュラーの西原忠佑が故障したなかで出番を獲得。ジョセフHCに「ボールに対するコンテストで目立っていた。タフ。低い姿勢で、フィジカルの戦いに耐えられる。よく考えてプレーできる」と、肉弾戦での強さを買われた。

 味方ランナーへのサポート、相手の持つボールへの絡みつきをイメージしてか、本人はこう決意を続ける。

「最前線で身体を張っていきたいし、誰かが何かをした時に反応をしたいな、と」

 ジョージア代表戦は日本時間の20時、キックオフ。(文:向 風見也)