何ヶ月もの間中断されていた男子のプロテニスツアーも、ようやく再開しようとしている。最初のグランドスラムとなる「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)には…

何ヶ月もの間中断されていた男子のプロテニスツアーも、ようやく再開しようとしている。最初のグランドスラムとなる「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)には、残念なことに多くの選手が欠場を表明しているが、現在世界ランキング7位の23歳、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、大会出場のため既に現地入りしている。だが、そこには一つ難点があった。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。【動画】2019年全米オープンで練習するズべレフ

つい最近ズベレフは、現役中も「ファイター」としてとても人気のあったダビド・フェレール(スペイン)をコーチに迎えた。フェレールは昨年現役を引退したが、彼がテニスから完全には離れられないのは明らかだった。しばらくトライアルとしてコーチをしていたが、間もなく契約となった。

新コーチとしてフェレールが「全米オープン」に同行することが期待されていたが、契約内容からそれは実現しないことが明らかになった。インタビューでフェレールは、契約の中に、彼がコーチをするのはヨーロッパ地域内のトーナメントに限られるという項目があると話した。つまりフェレールは「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)には同行するが、「全米オープン」には来ないのだ。

フェレールと一緒に試合に臨むのを心待ちにしていたズベレフは、大会中フェレールがここにいてくれればと思うかもしれない。数週間前に、なぜフェレールを選んだのか聞かれたズベレフは、フェレールを多くの点で絶賛した。彼は、キャリアを通して、精神的にとてもタフなフェレールを尊敬していたと語り、性格的にもフェレールとの相性の良さを感じていると付け加えた。

それでもズベレフは最大の目標の一つを達成するために「全米オープン」で全力を尽くすだろう。彼はずっとグランドスラムでの優勝を目指して努力してきたのだから。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「アドリア・ツアー」でのズべレフ

(Photo by Nikola Krstic/MB Media/Getty Images)