侍ジャパンの小久保裕紀監督が改めて大谷翔平(日本ハム)の能力に驚きの声を漏らした。■小久保監督、野手出場の大谷に「走ってもいいなと再確認した」 侍ジャパンの小久保裕紀監督が改めて大谷翔平(日本ハム)の能力に驚きの声を漏らした。 二刀流右腕は…

侍ジャパンの小久保裕紀監督が改めて大谷翔平(日本ハム)の能力に驚きの声を漏らした。

■小久保監督、野手出場の大谷に「走ってもいいなと再確認した」

 侍ジャパンの小久保裕紀監督が改めて大谷翔平(日本ハム)の能力に驚きの声を漏らした。

 二刀流右腕は今月の強化試合4試合で代打、指名打者での起用に限定されており、11日の第2戦では「3番・DH」でスタメン出場。前日の第1戦では代打で三振に倒れたが、この日は4打数2安打2四球1盗塁と活躍した。初回に先制点につながる二塁打を放つと、3回の四球による出塁でもチーム3点目のホームを踏み、5回は快足を飛ばして内野安打&盗塁をマークした。

 第1戦で拙攻が目立ったチームは3-7の敗戦から見事立て直して、11-4で勝利。9番で起用された秋山が3安打4打点と活躍するなどオーダー変更も奏功し、打線は13安打をマークした。その起爆剤となった一人が大谷だった。

 試合後、小久保監督も打線を牽引した22歳を称賛。「打ってよし、守ってよしの大谷が走ってもいいなと再確認しました。これまではずっと投手での起用で、初めて野手で起用してるのですが、打線の中に入るとオーダーの景色が違うなと感じました」と話した。

■大谷は「球界の宝」、起用法は「体の負担がないように考えていきたい」

 一方、「いつも通り中田さんが後ろ(4番)だったので、塁に出てチャンスでつなぎたいと思って打席に入りました」と話す本人は初回の二塁打について「追い込まれていたので広く待って、カーブも頭に入れていました」と振り返り、勝ち越し点につながった5回の盗塁には「グリーンライトだったので、行けたら行こうと思っていて、行けそうだったのでいきました」と話した。

 今回は来春のWBCにつながる重要な強化試合。チームは勝敗にこだわると同時に、投手起用や打線の組み替えなど様々な角度から戦力の見極めを行っている。大谷をどう起用していくかも大きな課題だ。

「(WBCでの野手は)出してもらえるかは僕が決めることじゃない。言われたところで一生懸命やるだけ。それが打席であれ、マウンドであれ、しっかりやれればと思います」と話す大谷に、指揮官は「(WBCについては)球界の宝なので、僕の一存では決められないので、体の負担がないように考えていきたい」と慎重に起用していく姿勢を見せた。

 投打において貴重な戦力となる22歳。その起用法は来春、世界一奪還を目指す上で大きなポイントとなる。