たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回は、サンプドリアのイタリア人GKエミール・アウデーロが見せた好セーブだ。

ユベントスユースで育ったアウデーロは、2015年に19歳でトップチームに昇格。しかし、レギュラーに定着することはなく、2018年夏に、今シーズンから日本代表DF吉田麻也も所属するサンプドリアに加入している。

そんなアウデーロだが、2019年3月30日に行われた、セリエA第29節、ミラン戦では好セーブでチームの勝利に貢献している。

開始1分で先制に成功したサンプドリアは、守りを固め、ミランの攻撃を凌ぐ展開で試合が推移していく。

すると25分、ミランがチャンスを作り出す。サンプドリアボックス内にクロスが入ると、DFがクリアに手間取る間に、ボールはボックス内にいたMFスソの下へ。細かいターンでスペースを得たスソが左足からカーブシュートを放つ。低くコントロールされたボールは、ゴール左へ飛んでいくが、ここでアウデーロが素早い反応を見せ、見事なセーブでリードを守った。

試合はこのまま開始1分の得点を守ったサンプドリアが勝利を収めている。