テニスの元世界女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の夫であるアレクシス・オハニアン氏は、率直な意見を発信することで知られている。37歳の企業家であるオハニアン氏は、先週ケンタッキー州レキシント…

テニスの元世界女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の夫であるアレクシス・オハニアン氏は、率直な意見を発信することで知られている。37歳の企業家であるオハニアン氏は、先週ケンタッキー州レキシントンで開催された「トップシード・オープン」へ、セレナに同行。女子アスリートに対する不公平な扱いや、セレナと姉ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)との対戦などについて意見を述べた。Tennis World USAが伝えている。【動画】セレナvsビーナス 31度目の対戦

先日サッカー界のスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドが試合に敗れて泣いている動画がTwitterに上がった。これについた「この悔しさがあるから、彼は素晴らしいアスリートなんだ」というコメントに対し、誰かが「でもセレナが敗戦後にラケットを投げたら“癇癪持ち”と言われた」とリプライ。オハニアン氏は「アスリートが腹を立てたり悲しんだりするところが見たい。人がギリギリまで自分を追い込んで努力するナマの姿、それこそ皆が見たがっているものだ。でもアスリートに関しても、女性に対するダブルスタンダードがある」と述べた。

セレナはコート上で感情をむき出しにすることで何度も批判され、その試合は議論の的になってきた。だがその扱われ方は、男子選手の感情の爆発には寛容で、女子選手に対しては厳しい、ダブルスタンダードではないかという議論も呼んできた。

「トップシード・オープン」ではセレナとビーナスが2回戦で対戦、セレナがフルセットで逆転勝ちした。観客も大満足の激闘だったが、それゆえ妻と義姉の熱戦を見守るオハニアン氏はハラハラのし通しだったようで、「二人の姉妹対決はストレスが大き過ぎる」とつぶやいていた。

セレナはグランドスラムで23回優勝、マーガレット・コート(オーストラリア)の持つ最多記録24回にあと1回と迫っている。ツアー再開後の初戦となった「トップシード・オープン」では準々決勝に進出し、セルビー・ロジャーズ(アメリカ)に敗退。次戦は「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月12日/ハードコート)と同じ会場で行われる「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月21日~28日/ハードコート)だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年セレナ(右)と夫のオハニアン氏(左)

(Photo by Mike Pont/WireImage)