元世界女王が幼少期を回顧「私も困難なことに直面したが…」 フィギュアスケートのエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)。2014年グランプリ(GP)ファイナルと15年世界選手権を制している23歳は、幼少期を競技に捧げたことで「普通の子供より…

元世界女王が幼少期を回顧「私も困難なことに直面したが…」

 フィギュアスケートのエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)。2014年グランプリ(GP)ファイナルと15年世界選手権を制している23歳は、幼少期を競技に捧げたことで「普通の子供よりずっとクールな時間を過ごしたと思う」と語っている。ロシアメディアが報じている。

 トゥクタミシェワの言葉を伝えているのは、ロシア放送局「ロシアトゥデー」だった。記事で「トゥクタミシェワはアスリートが子供時代を犠牲にして、競技で高い結果を残すという行為に同意したが、子供時代にフィギュアスケートに人生を捧げたことで、彼女は、大きなチャンスと世界での発見を得たと付け加えた」と伝えている。

 トゥクタミシェワは同メディアに対し、「エリート教育を受けたどのアスリートも辛さを経験しています。しかし、私は何かを強制されているという人間ではありませんでした」と語り、自身の幼少期について続けてこう話したという。

「私も子供のころに困難なことに直面しましたが、フィギュアスケートは私の未来であることを分かっていたので頑張れました。私の母は決してフィギュアスケートを強制してくることはありませんでした。『もしスケートをすることが嫌になったら辞めていいのよ。普通の子になっていいのよ』と母は私に言ってくれました」

競技漬けの幼少期に得たもの「様々な土地で出会った選手と…」

 幼い頃から競技に打ち込んできたトゥクタミシェワ。子供時代については「もちろんスケートばかりで、友達と過ごす時間はあまりありませんでした」と話している。ただ、スケートを通じて得たものも多大にあったようだ。

「でも一方で、様々な土地で参加したトレーニングキャンプや大会で出会った選手たちと友達になれました。そうです。私は地元だけじゃなくて世界中にいろんな友達ができたんです。私の目の前には世界が広がっていました。だから普通の子供よりずっとクールな時間を過ごしていたと思っています」

 このように語ったというトゥクタミシェワ。小さい頃からスケートに熱中したおかげで、さまざまな経験をしてこられたようだ。(THE ANSWER編集部)