20日開幕AIG全英女子オープン、渋野に海外メディア「昔から自然と笑顔?」 女子ゴルフの海外メジャー、AIG全英女子オープン(ロイヤルトルーンGC)で連覇を目指す渋野日向子(サントリー)が18日、オンラインで大会公式会見に臨んだ。1年前に人…

20日開幕AIG全英女子オープン、渋野に海外メディア「昔から自然と笑顔?」

 女子ゴルフの海外メジャー、AIG全英女子オープン(ロイヤルトルーンGC)で連覇を目指す渋野日向子(サントリー)が18日、オンラインで大会公式会見に臨んだ。1年前に人生を大きく変えた大会。海外メディアの質問攻めを受け、通訳付きで笑顔を浮かべながら回答した。

 海外メディアも女王に注目している。日本と海外メディアで同時に行われた公式会見。司会者は、渋野がこの1年間で地元・岡山で「1日警察署長を務めたこと」や「タイガー・ウッズ(米国)と会ったこと」に触れ、1年で思い出深かったものを聞いた。すると、渋野は「う~ん、全英優勝に勝るものはなかったかなと思います」と返答。続けて「全英優勝後に日本に帰ってどんな歓迎を受けた?」と聞かれ、こう答えた。

「空港に帰ってきてみなさんの前に出る時に、本当にテレビで見る光景を目の当たりにした。凄いたくさんの人に見てもらって、本当に鳥肌が立ちました」

 さらにコースの印象、名物ホールの注意点、過去に今大会のコースで行われた試合を見た感想を問われた昨年女王。相手の目を見て頷きながら質問に耳を傾けた。「とりあえず気をつけないといけないのはフェアウェーバンカーに入れないことかな」と説明。これから回る練習ラウンドの注意点も冷静に答えた。

 ある海外記者は、渋野の優勝後に日本を訪れたことを明かし「どの雑誌も新聞も取り上げていました。それはあなたにとって驚きでしたか? また注目されることで難しいことはありましたか?」と質問。21歳のメジャー覇者はこう答えた。

大舞台へ意気込み「らしさを忘れない」「去年と違う自分も見せたい」

「やっぱり売ってある本で私が表紙になっていることが多い。新聞でも自分を取り上げてもらうことが増えて、自分とは思えない感じだったかなと。難しかったことで言えば、自分の優勝したことによって求めるゴルフの内容をかなり上げてしまった。凄い高いことを求めてしまってなかなかかみ合わない時期がありました」

 さらに海外記者に問われたのは「スマイリング・シンデレラ」の愛称について。「昔から自然と笑顔が出ていたんですか?」「今週も笑顔を心がけますか?」の質問にこう答えた。

「今まで笑顔を心がけて回っていたけど、全英を優勝したことで笑顔の大切さにまた気付かされた。それまでも心がけてはいた。去年の自分らしさを忘れないように、その中でも去年と違う自分も見せられるようにしたい」

 昨年大会は自身初の海外ツアーで、日本人42年ぶりのメジャー制覇を果たした。最後に司会者は「是非、今週頑張ってください」と激励。渋野は「ありがとうございました~」とリモート画面に向かって笑顔で両手を振った。世界中のファンを虜にした大会から1年。帰ってきた女王に海外メディアも注目しているようだ。(THE ANSWER編集部)