テニスの元世界女王、大坂なおみ(日本/日清食品)はもう半年以上公式戦に出場していない。最後に出場したのは2月初めの「フェドカップ」予選ラウンドだ。WTAツアーはようやく再開したが、大坂はまだど…

テニスの元世界女王、大坂なおみ(日本/日清食品)はもう半年以上公式戦に出場していない。最後に出場したのは2月初めの「フェドカップ」予選ラウンドだ。WTAツアーはようやく再開したが、大坂はまだどの大会にも出場せず、ニューヨークでの2大会に備えている。ウェブメディアEssentially Sportsが報じた。【動画】大坂なおみのスーパーショット集!

大坂は今月後半に始まる「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月21日~28日/ハードコート)と「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月12日/ハードコート)に出場予定だ。両大会はニューヨークの、同じ会場で開催される。

「全米オープン」は新方コロナウイルス対策のためさまざまなルールやガイドラインが課され、外部から遮断された「バブル」の中で行われ、従来とはずいぶん異なったものになるだろう。だが2018年の同大会の覇者である大坂は、準備に関して言えば「いつもと同じ“全米オープン”として準備している」そうだ。

「ただプレーしたいわ。中断は本当に長かったから、つらい試合に耐えて何とかして勝ち抜く、あの感情が恋しいの。ずっと慣れてきた感情だけど、この中断があったから、以前よりその大切さを感じてる」と大坂はインタビューで語った。

22歳の大坂は、ハードなトレーニングをしているが、状況に合わせて以前とはやり方を変える必要もあったという。「トレーニングはずっとハードに続けているわ。でもジムとか、普段トレーニングするようなところは閉まっていたから、いろいろ工夫してやらないといけなかったけど」

大坂のコーチであるウィム・フィセッテ氏は、大坂が再開後すぐに最高のプレーをすることは難しいかもしれないが、気持ちとしては「全米オープン」優勝を目指す、と語った。

「なおみは優勝したいという気持ちで大会に臨む。それはいつもと変わらない。もちろん、ただちに完璧なプレーができるとは期待していない。最初のうちは調子が出ないかもしれないが、当然気持ちは優勝を目指す」とフィセッテ氏。

大坂の中断前の最後のグランドスラムでの戦いでは、「全豪オープン」3回戦で15歳だったココ・ガウフ(アメリカ)に敗退している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」での大坂なおみ

(Photo by Fred Lee/Getty Images)