テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)の一週前に同じ会場で開催される「ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~28日/ハー…

テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)の一週前に同じ会場で開催される「ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~28日/ハードコート)で、同胞のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と組んでのダブルスにもエントリーした。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【動画】ジョコビッチ&トロイツキATPカップでのダブルス戦

新型コロナウイルス感染状況や渡航に関わる問題を懸念して、アメリカでの2大会に不参加を表明した選手らには、ラファエル・ナダル(スペイン)やスタン・ワウリンカ(スイス)、女子の世界1位アシュリー・バーティ(オーストラリア)、キキ・バーテンズ(オランダ)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)らがいる。またロジャー・フェデラー(スイス)は、膝の再手術を受けたため、2020年の残りの大会には出場しない。

だがジョコビッチはこの2大会に出場することを発表。多くの選手たちが不安に思っていた渡航後の自主隔離に関しては、大会に出場する選手たちがアメリカ到着時には必要ないと保証されたが、選手たちの心配は大会後にヨーロッパに戻った後はどうなるかだ。だがそれに関しても、イタリアから心強い発表があった。

イタリアでは「全米オープン」終了の1週間後に「ATP1000 ローマ/BNL イタリア国際」(イタリア・ローマ/9月20日~27日/クレーコート)の開催を予定している。そしてイタリア政府は先日「イタリアで開催されるスポーツ大会に海外から参加する選手は、それが認可された大会であり、入国前の48時間以内にPCR検査陰性と判定され、必要な書類を揃え指針に従った場合は、大会に出場できる」と発表した。

パンデミックの影響でプロテニスツアーが中断されるまで、ジョコビッチは2020年の最初から負けなしで18連勝していた。「ATPカップ」ではセルビア代表チームを率いて優勝、続く「全豪オープン」と「ATP500 ドバイ」でも優勝。

ランキングは現在世界1位で、2位のナダルに370ポイントの差をつけている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP1000上海」でのジョコビッチ(右)とクライノビッチ(左)

(Photo by Zhe Ji/Getty Images)