サッカーIQラボ〜勝負を決めるワンプレー~Questionエムバペのカットインからふたりはどうやって崩した? 8月12日…

サッカーIQラボ〜勝負を決めるワンプレー~

Question
エムバペのカットインからふたりはどうやって崩した?

 8月12日に行なわれたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、アタランタ対パリ・サンジェルマン(PSG)。

 新型コロナウイルスの影響で例年とはレギュレーションが変わり、一発勝負となったこの一戦で、PSGが後半45分とアディショナルタイムに得点を挙げ、2-1の劇的な逆転勝利を収めた。

 その逆転弾を呼び込んだのは、ネイマールとキリアン・エムバペのコンビネーションからだった。欧州屈指のタレント集団であるPSGでも、アンタッチャブルな存在感を放つこのコンビは、常に相手に脅威を与えつづけてきた。

 CLグループリーグ第6節、ガラタサライ戦の3点目もまさにふたりの力でゴールをこじ開けたものだった。



ゴール前に入っていくエムバペとネイマール。ふたりはこのあとどうやって相手を崩したか

 後半2分、左サイドでネイマールからパスを受けたエムバペは、ドリブルで縦に進入していく。そして、ペナルティーエリアに差し掛かるところで中にボールを持ち出した。

 このあとふたりはどのようにして崩しただろうか?

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Answer
ふたりのスイッチからネイマールが持ち出して突破

 ガラタサライの守備陣が、ふたりの即興のコンビネーションに翻弄されたシーンだった。いちばんのポイントは、エムバペのドリブルである。



ネイマールが外を回ってエムバペとスイッチ。フリーで抜け出してゴールを決めた

 パスを出したネイマールはゴール前へトップスピードで駆け出し、最後の局面でもう一度関わるイメージで、エムバペと近い距離感を保ちながら走り込んでいた。そして合図となったのがエムバペのカットインだった。

 ふたりは、ともに次にどうするのかを探っていたのだろう。エムバペはドリブルしながら、ネイマールは走りながら、お互いのアクションを待っていた。そして、ペナルティーエリアに入るタイミングでエムバペがカットインすると、ネイマールが呼応する形で背中側をオーバーラップした。

 それを見た瞬間、エムバペはさらに中へと進入し、相手DFふたりを十分に引きつけてから足裏でボールを落とした。対応したライアン・ドンクとスティーブン・エンゾンジは、エムバペを縦と横で挟み込んだつもりだったが、うまく引きつけられただけだった。

 入れ替わるようにボールを引き取ったネイマールは、そのまま縦に突破してフィニッシュ。崩しの形としてはお手本どおりだが、お互いのアクションの意図を瞬時に感じ合ったふたりの、阿吽の呼吸によるコンビネーションが重要なポイントになったゴールだった。