セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の父リチャード・ウイリアムズ氏の人生を描いた映画「King Richard」の権利をめぐる裁判で、主演のウィル・スミスが所属するオーバーブック・エンターテインメントが原告側…

セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の父リチャード・ウイリアムズ氏の人生を描いた映画「King Richard」の権利をめぐる裁判で、主演のウィル・スミスが所属するオーバーブック・エンターテインメントが原告側と和解に達した。米ニュースサイトeurwebが伝えている。【動画】戦うママ!セレナのスーパープレー集

ワーナー・ブラザースの新作映画「King Richard」ではウィル・スミスが主演を務めることが決まっていたが、このプロジェクトは思わぬ障害にぶつかった。ワーナー・ブラザースと制作会社であるオーバーブルック・エンターテインメントに対して、契約違反などを理由に裁判が起こされたのだ。

報道によると、訴訟ではリチャード氏と彼の息子、そして制作会社スター・スロワー・エンターテインメントの名が挙がっていた。

TW3エンターテインメントとパワー・ムーブ・マルチメディアが提出した7つの申し立てを含む訴状には、「原告の知的財産の不正使用、および干渉」と書かれている。「原告の、素晴らしい物語を視覚芸術の形で表現するために契約で保護された取り組みに、被告は強欲と原告の権利の軽視によって応えた」と訴状は続く。

契約違反で訴訟が起こされてから約2ヶ月で、このほど全ての利害関係者が合意に達したという。ワーナー・ブラザースの担当者は「この件は非公式に解決された」と述べた。裁判官命令によると、関係者らは「この件で和解に達し、原告らは被告らに対する請求を棄却する意向である」そうだ。

映画「King Richard」は、リチャード氏が2014年に出版した回顧録「Black and White: The Way I See It.」を下敷きにした作品で、アメリカで2021年に公開予定である。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「全豪オープン」での観戦を楽しむ俳優のウイル・スミス

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)