野球日本代表「侍ジャパン」は9日、強化試合メキシコ戦(10、11日)、オランダ戦(12日、13日)に向けて東京ドームで前日練習を行った。中軸を任されることが予想されるヤクルトの山田哲人内野手は「走攻守の全てで活躍できるように頑張りたい」と誓…

野球日本代表「侍ジャパン」は9日、強化試合メキシコ戦(10、11日)、オランダ戦(12日、13日)に向けて東京ドームで前日練習を行った。中軸を任されることが予想されるヤクルトの山田哲人内野手は「走攻守の全てで活躍できるように頑張りたい」と誓った。

■強化試合のどこかで三塁を守る予定、「とにかく勝ちにこだわる」

 野球日本代表「侍ジャパン」は9日、強化試合メキシコ戦(10、11日)、オランダ戦(12日、13日)に向けて東京ドームで前日練習を行った。中軸を任されることが予想されるヤクルトの山田哲人内野手は「走攻守の全てで活躍できるように頑張りたい」と誓った。

 この日はキャッチボール、投内連携、フリー打撃など約2時間、汗を流した侍ナイン。山田は練習終了後、来年3月の第4回WBCに向けて最後の強化試合となる4試合へ「とにかく勝ちにこだわって、チーム一丸となって勝利したいと思います」と意気込んだ。

 ヤクルトでは史上初となる2年連続トリプルスリーを達成。今や侍ジャパン打線に欠かすことの出来ない選手になった。中心メンバーとして、チームを牽引する働きが求められるが、「個人としてもしっかりと結果を出して、日の丸を背負うことですごいプレッシャーもかかるので、そのプレッシャーの中でしっかり結果を出したいと思います。やることは変わらないので、周りを見られるように。余裕を持つのは難しいかもしれませんが、しっかり状況判断してプレーしたいと思います」と、その言葉には自覚が漂う。

 同じ二塁には4年連続ゴールデン・グラブ賞に輝いた菊池涼介(広島)がいるため、小久保裕紀監督はこの4試合のどこかで山田にサードを守らせることも明かしている。6日に侍ジャパンの練習が始まってからは、ノックやシート打撃で三塁の守備位置にも入った。

■三塁守備は「この4日間練習した」、メキシコ監督も「日本のトッププレーヤー」と警戒

「慣れないポジションですけど、しっかりミスしないように守りたいと思います。『慣れないポジションを守ることもあると思うから』というのは言われていたので、しっかり準備してこの4日間練習しました」

 三塁が本職で、ムードメーカーとしても大きな役割を果たす松田宣浩(ソフトバンク)もいるが、山田の三塁守備に問題がなければ、チームとしても戦術の幅が大きく広がる。

 メキシコのエドガー・ゴンザレス監督は「日本のトッププレーヤー」として4番候補の筒香嘉智(DeNA)、そして山田の名前を挙げた。本人も「とにかくバッティングでも守備でも走塁面でも、走攻守全てで活躍できるように頑張りたいです」と力を込める。今回の強化試合、そして来春のWBCで、トリプルスリーの実力を世界中に見せつけたいところだ。