たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、ストークのイングランド代表GKジャック・バトランドがレスター・シティ相手に見せたセーブだ。
バーミンガムユースで育ったバトランドは、チャンピオンシップ(イングランド2部)で若きストッパーとして活躍すると、多くのクラブから注目を集めるイングランド期待の若手GKに成長する。そして、多くのビッグクラブが獲得に関心を寄せる中、2013年1月にストークへ移籍し、幾度かのレンタル移籍を経た後にプレミアリーグデビューを飾っている。
そんなバトランドは2018年2月24日に行われたプレミアリーグ第28節のレスター戦では素晴らしいセーブを見せている。
前半にアウェイのストークが先制しながらも、後半にバトランドのミスで1-1と追いつかれて迎えた79分、バトランドがミスを帳消しにするスーパーストップを見せる。
コーナーキックを得たレスターは、左サイドからクロスを上げる。これはファーポストでストークDFにクリアされるも、そのクリアボールがボックスの外で待っていたMFリヤド・マフレズの正面へ行ってしまう。
ボールをコントロールし、しっかりと助走を取ったマフレズは、ボックスの外から強烈なミドルシュートを放つ。ゴール左へ強烈なシュートが飛んだが、バトランドがこれに素早く反応し、右手でスーパーストップ。こぼれ球をバーディーに拾われ、再びチャンスを作られるも、シュートはポストに弾かれて難を逃れることに成功した。
自らのミスを取り返すバトランドのセーブで1-1とスコアを保ったストークは、アウェイで貴重な勝ち点1を手にした。