8月13日、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた東京六大学野球春季リーグの4日目が行われ、第1試合では慶大が11対2で明大に大勝。今季開幕からの連勝を3に伸ばした。

初出場の慶大・萩尾がライトへ初打席初本塁打を放ち、猛攻撃の口火を切った

 試合は終始、慶大ペースで進んだ。先制点は2回表、この日がリーグ戦初出場初スタメンだった5番・萩尾匡也(2年・文徳)が、「初めての打席だったので、割り切って自分のスイングをしようという気持ちで」と打席に入ると、明大の先発・竹田祐のカウント2-2からの外角変化球を捉えて逆方向のライトスタンドへ放り込む本塁打。急遽のスタメン起用となった秘密兵器の一発で、慶大が先手を奪った。
慶大は続く3回、4番・正木智也(3年・慶應)の犠牲フライで1点を追加すると、4回から明大投手陣が継投策に入った中でも攻撃の手を緩めず、4回1死満塁から2番・瀬戸西純(4年・慶應)と正木で計4点。さらに6回には、「ずっと単打が続いていたので、少し焦る気持ちもあった」という正木が、今度は低めの変化球を豪快にレフトスタンド中段に運ぶ今季1号の2ラン。終盤8回にも代打・橋本典之(3年・出雲)のタイムリーなどで3点を奪い、計16安打で大量11得点。2番の主将・瀬戸西が6打数4安打2打点、4番の正木が5打数2安打5打点の活躍を見せた。

慶大の先発・森田は粘りのピッチングで6回を8安打1失点に抑えた

慶大のマウンド上では、先発の森田晃介(3年・慶應)が粘りのピッチングを披露した。初回から毎回走者を背負いながらも要所で踏ん張り、無四球6奪三振。4回に1点を失ったのみで、6回を8安打1失点と好投。7回以降は3人の2年生投手で繋いで試合を終えた。
 敗れた明大は、先発の竹田が3回8安打5失点で降板すると、リリーフ陣も打ち込まれて為す術なし。打線も計8安打を放ったが、4回裏に今季初スタメンの市岡奏馬(4年・龍谷大平安)のタイムリー2塁打で奪った1点と、試合の大勢が決まった後の9回に相手のミスで奪った計2点のみ。田中武宏監督は「(昨年の慶大打線から)柳町と郡司がいなくなって正直、楽になるかなと思っていたが、如何せん、うちの投手陣が酷かった」とお手上げだった。

■慶應義塾大vs明治大
慶大 011 402 030=11
明大 000 100 001=2
【慶】○森田、生井、小林綾、橋本達-福井
【明】●竹田、宮内、西城、石毛、渡部翔、入江-篠原
本塁打:慶大・萩尾(2回ソロ)、正木(6回2ラン)

◎慶應義塾大・堀井哲也監督
「たまたま点が続けて入りましたので、こっちのペースでゲームを運べた。よく打ってくれたと思います。学年が変わって、最初は少し硬さもあったと思いますが、今日はリラックスしていいゲームができた。全員が勝つことに対して自分の役割を果たして行こうと、瀬戸西キャプテンを中心によくまとまってくれている。(初打席初本塁打の萩尾は)オープン戦の時から力を付けて来ていた。今日は若林のコンディションのアクシデントで急遽メンバーに入れた。次の早稲田は、ここまで投手力も打力も安定した戦いをしている。もう一回、しっかりと対策を立てて、コンディションを整えて、しっかりとしたゲームができるようにしたい」

◎慶應義塾大・正木智也(3年・慶應)
「ずっと単打が続いていたので、少し焦る気持ちもあったんですけど、ここで1本出て、少し楽になった。これからもっと打っていけるように頑張っていきたい。前半戦3連勝で終われて、後半戦に向けてもいい勢いが付いたと思う。ここからまた、気を引き締めていきたい。(15日の早慶戦へ向けて)早稲田に対して意識する部分はありますけど、僕らはリーグ戦の中で日々成長することをテーマに掲げてやっている。1日空きますけど、また成長して早稲田に向かって行けるようにしたい。」

◎慶應義塾大・瀬戸西純(4年・慶應)
「ここ2試合がバッテリーに助けられた試合展開だったので、今日は野手陣で盛り上げていこうと試合前から声をかけていた。そういった面で今日の入りは良かった。次は早慶戦だが、『早慶戦』を意識しすぎずにやるべきことをきっちりやって勝ちたい」

◎明治大・田中武宏監督
「初回から流れをぜんぜん掴めなかった。過去の2試合もそうでしたけど、先頭打者をいい形が出て、絶対に点を取らなきゃいけないところで取れなかった。先発の竹田はボールの力はあったんですけど、高さが同じだった。変化球にしろ、真っ直ぐにしろ、高低をしっかり付けなさいと言ったが、修正できなかった1日2日ではなかなか修正できない部分があるが、根気強くやっていかないといけない」