新型コロナウイルスの影響でスケジュールが変更された後、本来なら今週から開催される予定だった「ATP500 ワシントンD.C.」。結局今年の開催は叶わなかったが、過去の同大会で起きた名プレーをT…
新型コロナウイルスの影響でスケジュールが変更された後、本来なら今週から開催される予定だった「ATP500 ワシントンD.C.」。結局今年の開催は叶わなかったが、過去の同大会で起きた名プレーをTennis TVがInstagramで紹介している。【実際の動画】チャンスボール!?でも返せない完璧なリターンエース
それは2009年大会の準決勝、当時世界6位のフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)対当時世界11位のフェルナンド・ゴンサレス(チリ)でのポイントだ。
第1セットの終盤、タイブレーク直前となった第12ゲーム、デル ポトロのサービスゲームでのこと。デル ポトロは強烈なサーブをセンターに打ち込み、ゴンサレスは飛びついてスライス気味にリターン。大きく浮いたため、デル ポトロにとってはコートの中に入って3球目で強打できるチャンスボールになったかに見えた。
しかし、大きく浮いたリターンはネット際でバウンドすると、強烈なバックスピンがかかっていたようで、なんとネットを越えてゴンサレス側のコートへ。デル ポトロは返球できず、ゴンサレスのポイントとなった。
ゴンサレスはリターン時に当たりどころが悪かったようでデル ポトロに謝り、またデル ポトロは「そりゃないよ」という感じで少し審判に文句を言っていた。
Tennis TVはこのポイントを「文字通り完璧なリターンだ」と紹介している。
この試合は最終的にデル ポトロが7-6(2)、6-3で勝利。決勝でも当時世界5位のアンディ・ロディック(アメリカ)を破り、優勝を果たした。
ATPツアーは8月22日開幕の「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月22日~8月28日/ハードコート)から再開予定となっている。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2009年「ATP500 ワシントンD.C.」でのデル ポトロ
(Photo by Jim McIsaac/Getty Images)