サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、元オランダ代表DFフランク・デ・ブール氏がアヤックス時代に決めたフリーキックだ。

現役時代はアヤックスやバルセロナなどでプレーし、オランダ代表としても活躍したデ・ブール氏。アヤックス時代には双子の兄弟であるロナルドとともにチャンピオンズリーグ(CL)優勝も経験している。

ロナルドとは違い守備的なポジションを得意としたデ・ブール氏は正確な左足のキックを武器としており、1995年4月16日に行われたオランダリーグ第29節のフローニンヘン戦では、素晴らしいFKを見せている。

1点を先制したアヤックスは、ゴールほぼ正面の好位置でFKを獲得すると、キッカーを務めたデ・ブールは、凛としたフォームから左足を振り抜く。

壁のわずかな隙間を縫っていったシュートは、そこから尋常ではない変化を見せ、相手GKから逃げるようにゴール右のポストに当たってゴールネットを揺らした。

このシーズンのデ・ブール氏はDFながら公式戦48試合12ゴールと二桁得点をマーク。チームも圧巻の強さでCL&国内リーグ戴冠を達成した。