2019-2020UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝アタランタ対パリ・サンジェルマンの一戦がエスタディオ・ダ・ルスで行われた。 ベスト8からはポルトガル・リスボンでの集中開催、史上初の一発勝負となる19-20シーズンの欧州CL。その第一陣…
2019-2020UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝アタランタ対パリ・サンジェルマンの一戦がエスタディオ・ダ・ルスで行われた。
ベスト8からはポルトガル・リスボンでの集中開催、史上初の一発勝負となる19-20シーズンの欧州CL。その第一陣を切って、クラブ史上CL初出場でベスト8まで勝ち上がって来たアタランタと欧州初制覇を目指すPSGが激突した。
まずは今季リーグ戦98得点という破壊力抜群のアタランタがチャンスを演出した。縦に早い攻撃からキャプテンのアレハンドロ・ゴメスがシュートまで持ち込んだが、ペナルティボックス手前からのシュートはGKナバスの正面に収まった。
PSGもすぐさま反撃。イカルディとのワンツーで抜け出したネイマールがゴールキーパーとの一対一を迎えたもののまさかのキックミス。ネイマールのシュートはゴール右に大きく外れた。両チームに硬さは見られず開始3分で互いに決定機を作り出した。
開始10分で3つの枠内シュートを放ち、臆する事無くPSGに襲い掛かるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督のチームが先制する。26分、いつも通り攻撃に人数を掛けるアタランタは、ドゥバン・サパタが粘って繋いだボールをパシャリッチが左足で叩き込んだ。(1-0)
先制を許したPSGはトップ下に配置されたネイマールが圧巻の個人技で何度もゴールに迫るものの、フィニッシュの部分で味方と合わず。前半40分過ぎに相手のバックパスを奪ってネイマールが自身2度目の決定機を迎えるも再び枠を大きく外した。
この試合90分間を通じてブラジルのクラックは手が付けられないドリブル突破を見せる一方で、シュートをアジャストできなかった。
ファウルも厭わないアタランタに対して攻めあぐねるPSGのトーマス・トゥヘル監督は60分から右足首の負傷から間に合ったエムバペを投入して勝負に出る。ギアを上げたPSGは再三に渡ってアタランタゴールに迫るものの、相手の体を張ったディフェンスを前に最後までゴールを奪えない。
このまま試合終了かと思われたがフランス王者が執念を見せた。90分、右サイドからのラフなクロスボールにネイマールがいち早く反応。ネイマールの折り返しをマルキーニョスが蹴り込んで同点。
怪我人などで交代枠5人全員を使い切ったアタランタは厳しい展開に。するとPSGが一気に試合をひっくり返す。93分、クリアボールを拾ったPSGはネイマールがボックス左で相手の裏をとったエムバペに完璧なスルーパスを通す。エムバペの折り返しを途中出場のシュポ=モティングが決めて逆転した。
非常に完成されたガスペリーニのアタランタが準決勝への切符を手にしかけたが、最後にPSGが自力の差を見せ付けてベスト4進出を決めた。
アタランタ 1-2 パリ・サンジェルマン
26分:マリオ・パシャリッチ
90分:マルキーニョス
90分+3:エリック・マキシム・シュポ=モティング