JリーグYBCルヴァンカップのグループステージ最終節が12日に行われた。 新型コロナウイルスの影響により、大会開催方式に大きな変更が加えられた今季のルヴァンカップは、各グループの総当たり方式で今月5日に再開。全3試合(グループBを除く)の最…

JリーグYBCルヴァンカップのグループステージ最終節が12日に行われた。

新型コロナウイルスの影響により、大会開催方式に大きな変更が加えられた今季のルヴァンカップは、各グループの総当たり方式で今月5日に再開。全3試合(グループBを除く)の最終節が各地で行われ、プレイムステージ進出の5チームが決まった。

【グループA】激闘の首位通過争いはドローで川崎Fに! 名古屋も2位通過でGS突破!

パロマ瑞穂スタジアムでは川崎フロンターレと名古屋グランパスが激突。互いに2連勝で首位通過を懸けた直接対決は、開始から激しい打ち合いに。開始1分、相馬のファーストシュートがディフェンダーに当たってゴールイン。ラッキーな形で名古屋が先制する。5分にも前田に決定機が訪れるが、ヘディングシュートは枠を捉えられず。すると、川崎Fが6分に三苫のゴールで反撃。しかし、その1分後、山崎の折り返しをガブリエル・シャビエルが押し込んで再び名古屋がリードする。だが、前年王者の川崎Fは崩れない。38分、ボックス右角からの大島のクロスに三苫が頭で同点にして試合を折り返す。後半も両チームとも攻めの姿勢を貫く中で、71分に大島が2枚目のイエローカードで退場処分となり川崎Fが数的不利となった。それでも押す展開を見せたが、終了間際に差し掛かるとブロックを敷き自陣に引く。引き分けでもプライムステージ進出が決まる名古屋は、攻めに行かずボール回しをして試合終了。2-2の引き分けで両者ともにグループステージ突破を決めた。

IAIスタジアム日本平では清水エスパルスと鹿島アントラーズの維持のぶつかり合いが。グループステージ全敗は避けたい両者の戦いは、18分に白崎の得点から始まった。追う清水は42分に川本のマイナスのクロスに宮本が合わせて同点に。勢いそのままに54分にジュニオール・ドゥトラのゴールで再び勝ち越した。しかし、鹿島が猛攻を仕掛ける。81分に染野、86分に途中出場の松村がヘディングシュートで逆転。結局、3-2で鹿島が勝利を飾った。

名古屋グランパス 2-2 川崎フロンターレ

清水エスパルス 2-3 鹿島アントラーズ

【グループB】堅陣な戦いぶりでC大阪が仙台を3発完封!

引き分け以上で首位通過が決まるセレッソ大阪は、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と対戦した。試合開始から安定した試合運びを見せるC大阪は、両翼がポジションチェンジしながらチャンスを窺う。すると、15分にボックス中央から柿谷が左足を振り抜き先制点をマーク。続けて33分にはフィールド中央から一気に駆け上がった柿谷からのパスを受けた高木が追加点を挙げる。さらに、前半終了間際にボックス中央へ抜け出したブルーノ・メンデスが冷静にネットを揺らして3点差に。セーフティリードを保ったC大阪はペースダウン。仙台にボールを握られる時間が長くなるも、しっかりゲームをコントロール。そのまま無失点で終え、3-0でC大阪が勝利し、プライムステージへ駒を進めた。

なお、同グループでは大会方式の変更により、J2リーグの松本山雅FCは不参加となり、第2節以降の対戦が残っていた浦和レッズと仙台には自動的に勝ち点3が与えられていた。

ベガルタ仙台 0-3 セレッソ大阪

【グループC】広島vs鳥栖がコロナで延期に…その間に札幌が首位通過

グループCではサガン鳥栖で複数の新型コロナウイルス感染者が確認されたため、急遽サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖が中止となった。

その中で首位通過を目指す北海道コンサドーレ札幌は札幌ドームで横浜FCと対戦。まずは立ち上がりにこの試合がデビュー戦となった明治大学の小柏がドリブルからチャンスメイク。右サイドからクロスを送ったが、味方に届かなかった。序盤の主導権を握った札幌だったが、15分に高嶺が負傷交代するアクシデントに。これで交代を余儀なくされたが、後半からジェイを下げてアンデルソン・ロペスを投入すると49分、小柏がペナルティエリアで志知に倒されPKを獲得。これをアンデルソン・ロペスが決めて札幌が先制した。

引き分けで首位突破が決まる札幌はこれで大きく前進したが57分、横浜FCは敵陣左サイドからのスローインで瀬沼が最終ラインを突破。ボックス左から冷静に流し込み同点に追いついた。それでも、81分にもアンデルソン・ロペスのゴールに迫った札幌が1-1のまま試合をクローズ。勝ち点を「7」に伸ばし、プライムステージ進出を決めた。

北海道コンサドーレ札幌 1-1 横浜FC

サンフレッチェ広島 vs サガン鳥栖(中止)

【グループD】通過決定済みの柏が3戦全勝

すでに柏レイソルの突破が決定しているグループDは大方消化試合に。その柏は大分トリニータと対戦。前半はやや守勢に回ったが、選手を2人入れ替えて迎えた後半は、56分にその交代で入った細谷が長距離カウンターからゴールを沈めて先制。続く2分後には細谷のアシストから北爪が2点目。さらに70分にはCKから再び北詰のゴールが生まれリードを3点に広げた。後半アディショナルタイムに渡に1点を返されたものの、3戦全勝でプライムステージへ。

一方の湘南ベルマーレvsガンバ大阪は1-2でG大阪が勝利。すでに敗退が決まっているG大阪が若手主体で望んだ中、12分に先制に成功。すぐに同点に追いつかれてしまうものの、39分にボックス左の高木からの折り返しを唐山が押し込んで勝ち越し。これが決勝点となり、唐山の2ゴールでG大阪が勝利した。

柏レイソル 3-1 大分トリニータ

湘南ベルマーレ 1-2 ガンバ大阪

なお、これによりプライムステージ参加チームは、アジア・チャンピオンズリーグ出場組の横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、FC東京に加え、川崎フロンターレ、名古屋グランパス、セレッソ大阪、北海道コンサドーレ札幌、柏レイソルに決定した。