たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、サンプドリアのイタリア人GKエミール・アウデーロが見せた好セーブだ。
ユベントスユース出身のアウデーロは、2015年に19歳でトップチームに昇格した。しかし、レギュラーに定着することはなく、2018年夏に、今季から日本代表DF吉田麻也も所属するサンプドリアへ加入した。
安定したセービングでチームを支えるアウデーロだが、2019年5月5日に行われた、セリエA第35節、パルマ戦では、素晴らしいセーブを見せている。
前半を2-1とサンプドリアがリードして迎えた48分、ホームのパルマが反撃に出る。
サンプドリア陣内左でボールを持ったパルマFWジェルビーニョは、そのまま中央へ向かってドリブルで前進する。ディフェンスラインとMFのラインの中間のスペースに入ったジェルビーニョは、ボックスの前まで来ると、グラウンダーの狙いすましたシュートをゴール右へ放った。
しかし、これに反応したアウデーロが手を伸ばし渾身のセーブ。指先でわずかにボールの軌道を変え、コーナーキックに難を逃れた。
これで1点のリードを維持したサンプドリアはその後1点を追加し、一時は3-1とリード。しかし、その後立て続けの失点を許し、試合は3-3の引き分けに終わっている。