たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、インテルのスロベニア代表GKサミル・ハンダノビッチがフィオレンティーナ相手に見せたセーブだ。
2003年にスロベニアでプロデビューしたハンダノビッチは、2004年にウディネーゼに加入し、セリエAデビュー。同クラブでの安定した活躍が認められ、2012年夏にインテルへ移籍し、守護神ジュリオ・セザールの後釜として背番号「1」を受け継ぎ、ここまで公式戦300試合以上に出場している。
御年36歳となったハンダノビッチはGKの中でもベテランの域に入ってきているが、2019年12月15日に行われた、セリエA第16節のフィオレンティーナ戦では、年齢を感じさせないファインセーブを記録している。
アウェイのインテルが開始早々に先制して迎えた15分、追いかけるフィオレンティーナにチャンスが訪れる。ボックス内でクロスを受けたDFポル・リロラが、ボックス手前正面でフリーになっていたMFミラン・バデリに丁寧に落とす。
バデリはこれをダイレクトでミドルシュート。カーブのかかったシュートは、ゴール右隅に弧を描いて飛んでいったが、ハンダノビッチが横っ飛びでセーブ。完璧なミドルシュートを弾き、難を逃れた。
決定機を阻止し、点差を守ったインテルだったが、後半アディショナルタイムに同点弾を許し、試合は引き分けに終わっている。