たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、リヨンのポルトガル代表GKアントニー・ロペスが見せたダブルセーブだ。
リヨンの下部組織で育ったロペスは、2011年にトップチームデビューを飾ると、生え抜きのGKとしてレギュラーに定着し、ここまで公式戦337試合に出場している。
そんなロペスは、2019年5月12日に行われた、リーグ・アン第36節のマルセイユ戦では、圧巻のダブルセーブを見せている。
マルセイユとの大一番、“ショック・ドゥ・オランピック”となったこの試合では、アウェイのリヨンが前半に先制し、試合を優位に進める。
しかし、ホームのマルセイユも反撃に出る。1-0とリヨンリードのまま迎えた61分、味方のシュートのこぼれ球をボックス内左で拾ったFWルーカス・オカンポスが右足で強烈なシュートを放つ。ロペスは好反応を見せこれをセーブ。さらにこぼれ球を拾い、もう一度チャンスを作ったマルセイユのDF酒井宏樹のゴール正面から左サイドネットに向けて放たれた強烈なシュートも、華麗な横っ飛びでセーブし、立て続けの好セーブでピンチを凌いだ。
好セーブ連発のロペスも活躍もあり、無失点で試合を終えたリヨンが、試合終盤にも追加点を加え、3-0で勝利している。